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強力な 抗酸化作用 がある ビタミンE

強力な 抗酸化作用 がある ビタミンE についてです。高齢化が進む中で、「老化を少しでも遅らせたい」「くい止めたい」という願いは、多くの人の共通の願いとなりました。そうした願いを一身に担つて、ビタミンC と並ぶ人気を集めているビタミンE です。

強力な 抗酸化作用 がある ビタミンE

強力な 抗酸化作用 がある ビタミンE

老化防止と言われる理由 抗酸化作用

人間が生きていく上で酸素はなくてはならないものです。ところが、この酸素が、わたくしたちの体の老化を進める一因になっているためにどうしてもうまくいかないのです。

人間は、体内の栄養素を酸素によって燃やしてエネルギーを得て、生命活動を維持しています。けれども、体内に取り入れる酸素の量が多すぎたり、酸素の活性が異常に高まったりすると、過酸化物という物質ができます。

いわば、金属のサビのようなもので、最初は小さなサビだったものが、いつの間にか大きくなっていて、いずれは金属がボロボロになってしまう過酸化物も似たようなもので、毒性があるので、体内にたまると老化が進み、病気になりやすくなります。いろいろある過酸化物の中で、最も注目しているのが過酸化脂質です。過酸化脂質は、不飽和脂肪酸と酸素が結合してできる物質で、他の過酸化物に比べ、特に毒性が強いことがわかっています。

不飽和脂肪酸は細胞膜の構成成分のひとつなので、過酸化脂質は当然、細胞内にできやすいのです。細胞内にできた過酸化脂質は、細胞膜を壊し、栄養分の補給と老廃物の排出をスムーズに行えなくして、細胞の働きを低下させてしまいます。

過酸化脂質がたまり、機能の低下した細胞が増えていくことが、いわば老化です。
さらに体内の脂質の過酸化物も増えます。不飽和脂肪酸は、コレステロールを減らすなどの働きがあるので、年をとるほど多量に取ったほうがよいようですが、このために過酸化脂質ができて、老化が進んでしまうことが問題です。けれども、不飽和脂肪酸と酸素の結びつきを減らす、つまりは過酸化脂質の生成を抑えることができれば、老化の進みぐあいはスローテンポになります。

逆にいえば、老化が遅くなった分だけ若さを保てるというわけです。
そこで登場するのがビタミンEです。ビタミンEには、酸素とある物質の結合を妨害する抗酸化作用という働きがあります。

したがって、細胞内に ビタミンE が十分に行きわたっていれば、不飽和脂肪酸と酸素とは結合せず、過酸化脂質もできにくくなります。
では、ビタミンE の投与でどの程度、過酸化脂質が減るのでしょうか。ラットによる動物実験の結果です。50適齢から60週齢への変化と、同じ60週齢でも、ビタミンEを投与したグループと、そうでないグループの違いに着目してください。明らかに、E投与による効果が出ています。

また、ビタミンE による延命効果という点でも、動物実験で、ピタミンEを投与したグループのほうが寿命が延びることが確かめられています。

しかし、ビタミンEが不老長寿の薬であることを証明するには、まだまだデータが不足しています。やがては期待どおりのデータが出るのかどうか、今後の研究を見守るしかありませんが、今のところは理論的な推測の域を出ないといえます。

動脈硬化、高血圧はビタミンE で予防できる

老化現象は、体のいたるところに起こりますが、病気に直結するのこうかは血管の老化、つまり動脈硬化です。動脈硬化は、血管がもろく、硬くなると同時に、血管の内壁に付着した脂肪分などのせいで、血行も悪くなります。ビタミンE は、次のような形で動脈硬化の予防に有効と考えられます。

血液中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす

動脈の内壁に沈着しやすいのが悪玉コレステロール、動脈の壁にたまり過ぎたコレステロールを洗い流すのが善玉コレステロールで、脂質代謝に及ぼす ビタミンE の影響 は、このうちの善玉コレステロールを増やすので、結果として、悪玉コレステロールを減らすことになります。

血行を改善

ビタミンE は、血液の粘度を下げます。血液の粘度が下がると、血液の循環がよくなります。これにより、動脈硬化になって血行が悪くなり、さらにコレステロールが沈着しやすくなる、といった悪循環を防ぐことができます。

血管壁の細胞を強化

ビタミンE が血管の細胞に十分にあると、血管はしなやかさを保つことができます。血行がよくなることも、血管の強化に役立ちます。

血液中の中性脂肪を減らす

ビタミンE には、血液中の中性脂肪を減らす働きがあります。中性脂肪も血管壁に沈着しやすい脂肪ですから、減れば動脈硬化の予防になります。動脈硬化が改善されれば、血圧は下がります。また、ビタミンE は、降圧作用のある物質の生成を促進することによって、間接的に血圧を下げる働きもするのです。

動物実験では、以上のようなことを裏づける結果が報告されています。その一例をあげます。ラットを 18 ヶ月間飼育し、ビタミンE 脂質代謝に及ぼす影響を調べたものです。

血中のコレステロールは、ビタミンE投与がないものより減少しています。動物実験や臨床試験も報告されていますが、まだ不十分といえます。けれども、理論的に以上のようなことは考えられるのですから、期待してもよさそうです。

ビタミンE のまとめ

特徴

脂溶性。体内では筋肉や心臓など脂肪を多く含む組織に貯蔵される。過剰摂取は心配ない。酸素に弱いビタミン。

作用

生殖機能を正常に維持し、流産防止にも役立つ。抗酸化作用により酸化による細胞の悪化を遅らせる。

欠乏症

シミができる。顔面黒皮症になりやすくなる。寒さに対する抵抗力が落ち、しもやけなどができやすくなる。妊婦は流産しにくくなる。

ビタミンE を豊富に含む食品

ビタミンE を多く含む食品 についてはこちらが参考になります。

腎臓病患者にとって 「 光 」 となる 腎臓病 ビタミンD

腎臓病患者にとって 「 光 」 となる 腎臓病 ビタミンD  についてです。ビタミンD は、最近ではカルシウムと連動したビタミンとしてポピュラーな存在になりました。

ビタミンD欠乏によるクル病という病気も聞かれな< なりましたが、腎臓病のひとびとは、これまでD不足に悩まされてきました。それも、新しい形のDの開発により、過去の話となりつつあります。

活性型 ビタミンD の必要性 腎臓病 ビタミンD

腎臓病 ビタミンD

腎臓病 ビタミンD

ビタミンD は、体内でつくられ、あるいは食物として摂取されて、小腸から吸収されます。どちらもいったんは肝臓に集まります。この段階では、まだビタミンDとしての働きはありません。
この後、活性型に変わることが必要です。

肝臓に集まったビタミンDは、肝臓で酵素の作用を受けて活性化され、さらに、腎臓に移って、そこでまた酵素の作用を受けて、最終的にビタミンDとしての働きをする形になります。この形のビタミンDは、活性型ビタミンDといいます。活性型ビタミンDは、十二指腸と骨に移動して、十二指腸ではカルシウムの吸収を促進します。

一方、骨に移った活性型ビタミンD は、血液中のカルシウムとリン酸を骨に沈着させるように働きます。
ビタミンD がカルシウムを吸収するまでには、これだけのプロセスが必要です。ここで特に重要なのは、肝臓、腎臓をへて活性型になるということです。もし、肝臓や腎臓に障害があって酵素が十分に働かないと、ビタミンD は活性型にならず、食物としていくらビタミンDを取っても、何にもなりません。
この状態が続けば、ビタミンD 不足になり、やがては、D欠乏の症状が出てくることになります。
肝臓と腎臓のうち、肝臓はそれほど問題ではありません。肝障害が軽ければ、ビタミンDを活性化する働きはさじほど低下しません。

問題なのは腎臓です。慢性の腎不全では、確実に活性化されなくなります。この機能は、人工透析ではできません。慢性腎不全の人は、つねに骨軟化症など骨の異常に悩まなくてはなりませんでした。

そこで考えられたのが、ビタミンDを初めから活性型にして与える方法です。これなら、腎臓での活性化をへなくとも十分に働きます。
腎不全の患者にとっては大きな救いになりました。また、老人に多い骨粗髭症(骨がもろくなる病気) にも、この活性型ビタミンD が効果があることがわかりました。

ビタミンD 多く含まれる食品

ビタミンDのまとめ

特徴

熱に強く、酸化されにくい脂溶性のビタミン。摂取量が過剰になると、脱力感、食欲不振、吐き気、体重減少などの過剰症症状があらわれるので注意。

作用

カルシウムとリンの吸収を助け、血液中のリンの量を一定に保つ働きがある。
また、ビタミンAやビタミンCとともに風邪などの予防にも役立つ。

過剰症

乳児の場合は、骨の発達が阻害され、頭の骨が薄くなる、背中が曲がる、O脚、X脚、くる病などのが障害が現れる。、また、成人、特に妊産婦では骨軟化症のおそれも。

ビタミンD を豊富に含む食品

  • まぐろの脂身
  • マイイワシ
  • 塩鯖

ビタミンD

がん 予防 治療にも大きな期待が寄せられている ビタミンC 効果

がん 予防 治療にも大きな期待が寄せられている ビタミンC 効果 についてです。がんとのかかわりで広く注目を集めているビタミンC。手軽にはじめられるがん予防としても手軽にはじめられることから注目が集まります。

がん を予防する ビタミンC 効果

ビタミンC 効果

ビタミンC 効果

現在、ビタミンC は、「美容」での取り扱いが増えていますが、医療業界らも主として2つの点からガンの予防に効果があることが確認されています。

そのひとつは、発ガン物質が体内でできることを防ぐ、ということです。発ガン物質としてよく知られているのが、ニトロソアミンです。魚肉などに含まれる二級アミンという物質と、野菜に含まれており、発色剤などとしても使われることの多い亜硝酸が胃の中で反応し合ってできるのがニトロソアミンで、ガンの元凶です。

しかも、やっかいなことには、胃以外にも腸や口腔、食道、膀胱など、いわば体内のいたるところで合成されます。

ビタミンCに、このニトロソアミンの合成を阻止する力があることが、動物実験でも確かめられていますし、人間についてもデータで立証されています。

日本人には、ニトロソアミンによるガンが比較的多い( アメリカの約五倍とされる)ので、ビタミンC のニトロソアミン阻止効果は、特にわたくしたち日本人にとって心強いかぎりです。

予防効果として、もうひとつあげられるのが、ビタミンCがインターフェロンを増やすことです。インターフェロンは、ガンの特効薬としてよくマスコミにも取り上げられています。

「夢の新薬」などともいわれています。インターフェロンとは、簡単にいえば、ウイルスの細胞内での増殖を防ぐ物質です。体内に入ってきたウイルスに対して、最初に阻止線を張るのは、白血球とリンパ球です。ウイルスを取り囲んで、細胞内に入れさせまいとします。

それでもウイルスの勢いが強ければ、細胞内に入り込まれてしまいます。このとき、細胞内でつくられるのがインターフェロンで、ウイルスに対して増殖を阻止するように働きかけようとします。
体内に腫瘍などができたときにも、インターフェロンがつくられるので、最近、抗ガン剤として注目されるようになったのです。

ビタミンCには、このインターフェロンの合成能力を高める働きがあります。Cを取るほどインターフェロンができる、というわけなのです。

ビタミンCがガン予防に効果があるのは、どうやら確かだといえそうです。ただし、ガンが発生するメカニズムは複雑で、いまだに解明できていない部分も残っています。したがって、ビタミンCさえ取っていれば、ガンは予防できると考えるのは早計にすぎます。

ガンができる可能性のごく一部を抑えこめる程度だと心得てください。
では、予防のためにどのくらい取ったらいいのでしょうか。先に述べたように、ポーリングの唱えるのは、とにかく大量摂取で、1日10gです。

日本でも、ガン予防には 1 日 12 g と唱える人もいます。
この量については、それほど明確な化学的裏づけはないようです。日本人の所要量が1日50mg、一般にいわれる飽和量が80~130mgであることを前提に考えると、実際の摂取量は、ふつう50~200mgぐらいの幅で考えればいいのではないでしょうか。

がん治療への効果

ビタミンC がガンに効くのではないか、という考え方は、すでに確認されているCの生理作用、薬理作用の報告などを根拠にしています。

コラーゲンの生成を促進する→ガンの進行を抑える。
コラーゲンとは、体の細胞同士をつなぐ特殊なタンパク質で、「細胞間物質」といわれることもあります。Cによってこの合成が促進され、細胞同士の緊密な結びつきが強化されると、ガンなど正常な細胞を崩そうととするものに対抗して、発生後はガン細胞をコラーゲンがガードし、増殖や転移を抑える、と考えられます。
免疫機能を高める→ガンに対抗するとともに、制ガン剤による副作用を抑える
体内に細菌が入ると、白血球がその細菌をとらえて食べてしまうことが免疫作用のひとつです。また、細菌に感染すると、白血球内のビタミンCは、急激に減少し、治るともとの状態に回復することもわかっています。つまり、白血球が免疫機能を発揮するためには、C が大量に必要なのです。
  1. 末期ガン患者100人に死ぬまで1日10g(日本人の所要量の200倍) の大量投与を続けたところ、投与しなかった人( 100人) に比べて、生存日数が約4,2倍になった(スコットランドの報告)。
  2. 末期ガン患者99人を2つのグループに分け、44人に1日4g以下、55人に5グラム以上のビタミンC を投与したところ、4グラム以下では、投与後、174日以内に全員死亡だったのが、5g以上では、平均483日と延命した(太刀洗病院の研究報告)

このほか、一日300mg程度の投与をガン患者にしている病院もあります。現状では、Cによるガン治療効果は、可能性はありながらも、期待されるほどの成果は上がっていない、というところに落ち着きます。

ビタミンC は風邪予防になる

ビタミンCの摂取が、どの程度のかぜ予防・治療に効果があるか調べた調査です。280名の人を140名ずつに分け、一方にはビタミンCを一日1g与え(ビタミンC群)、他の一方には「ビタミンCを与える」といいながらまったく効果のないものを与えて(プラシーボ群)、10日間の経過を見た結果です。

実際に与えたほうは予防面ではかぜをひいた人が65%も少なかったこと、治療面では、有病日数が61% も少なかったことが明らかになりました。

この報告から、かぜの予防・治療にビタミンCが有効であることがわかります。理由はいくつか考えられます。すでに述べたように、インターフェロンを増やす、免疫機能を高める、コラーゲンの生成を促進するなど、ビタミンCの持つ作用が大量投与によって通常以上に力を発揮されたと考えられます。

ほかにも、ビタミンCが体内で酸化されていく過程で活性酸素ラジカルという物質を発生することがあげられます。活性酸素ラジカルには、かぜウィルスの核酸を直接、攻撃して破顔してしまう働きもあります。

こうした作用によって、かぜウイルスの働きは弱まり、増殖が抑えられてしまうのです。これらのデータから見ても、ビタミンCとかぜがまったく無関係とはいえないのですから、かぜの季節は予防のために、かぜにかかったら治療を期待して、食事などのくふうも含め、ふだんより多くのビタミンCを取るように心がける。といったところが妥当な線でしょう。厚生省では現在のところ1日2gぐらいまでに抑えるよう指導しています。

過剰症は心配いらない

ビタミンCは、水溶性ですから体に蓄積されません。一度に大量に取っても、そのときに利用されなかった分は、尿といっしょに体外に出てしまいます。

この点からしても、取り過ぎで害が出ることはまずありません。
かつては、ビタミンCの大量摂取による腎臓結石が心配されましたが、現在では、1日5~10g程度ならば問題がないとされています。

大量に摂取した場合、余分な量を排泄しなければなりません。その分、腎臓によけいな負担をかけることになります。ビタミンC を大量に取るとなると、C剤を利用する必要が出てきます。
C剤利用者には、まれに下痢、悪心、吐き気などを訴える人がいます。C剤の注意書きに、そのような記述があることもあります。これは、取り過ぎの害というより、一種のアレルギーみたいなものです。特に多いのは下痢ですが、一過性ですから、それほど心配はいりません。

それに一度に数gを飲んでしまうというむちゃをしなければ、心配いりませn。
長期にわたってビタミンCを多めに取るのならば、初めは100mg程度からスタートし、摂取量を徐々に増やしていくのがよい方法です。

ビタミンCのまとめ

特徴

水溶性で、熱に弱く参加されやすいなど不安定なビタミン。できるだけ壊さないように効率よくとることが大切。体内での合成は不可能。

作用

歯肉、骨、腱、血管などの成長と修復を助けるコラーゲンの合成を促進。免疫機能を高めるウィルスに対する抵抗を高めるなどの作用がある。

欠乏症

壊血病が代表的症状。切り傷などが治らないどの症状も。

豊富に含む食品

  • ブロッコリー
  • 芽キャベツ
  • ピーマン

ビタミンC

ビタミンC  多く含む食品