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ビタミンB6 糖尿病 撃退ビタミン

ビタミンB6 糖尿病 撃退ビタミンです。ビタミンB6の働き、効果、効能など。水溶性。長く貯蔵したり、煮込んだりすると破壊されやすくなります。過剰分は、体外に排出されます。

腸内菌にはこのビタミンB6を合成する能力があります。

ビタミンB6 糖尿病 そして予備軍も摂取

糖尿病を治療するには、ひとつの方法としてインスリンの活性を高めることにあります。インスリンは、糖分をエネルギーに変換するのに必要なホルモンです。

このホルモンの活性が低下すると糖分がエネルギーに変わらず、血液中に多量の糖分が残ることになります。
血液の血糖値が高い状態にあり、のどの渇き、疲労感、神経痛など糖尿病特有の症状が現れてきます。症状はこれ以外にもさまざまな症状があらわれます。

糖尿病患者に、インスリンの活性を高める措置を取れば、血液中の糖分は効率よくエネルギーに転換し、血糖値は下がり、さまざまな不快な症状もなくなるでしょう。

では、どうしたらインスリンの活性を高めることができるのでしょうか。インスリンの活性低下は、インスリンがキサンチンという物質と結合することが原因です。

キサンチンは、アミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝が正常に行われないときに増える物質です。いわば、キサンチンは、インスリンの阻害物質です。

ところが、ビタミンB6はトリプトファンの代謝を正常にする働きがあります。たっぶり取れば、キサンチンの生成を減らし、そのためにインスリンの活性を回復させて、結果として、糖尿病の改善に効果をもたらします。
実際には次のような効果が確認されています。

  • 合併症である糖尿病性網膜症という悪質な目の病気が、ビタミンB6抗投与で抑えられた。
  • ビタミンB6投与で糖尿病の代表的な症状である手足のしびれが軽減した。
  • 糖尿病患者に対する秩の大量投与(成人男子の必要量の90倍) を行い、一定の成果をあげている。

糖尿病の治療は、まず第一に食事療法、第二にインスリン注射ですが、食事療法は思ったように改善できないし、インスリン注射は増量しないと効果がなくなっていき、やがて副作用も気になってきます。
その点、跳は過剰症の心配もなく使用できるのですから、糖尿病に苦しむ人にとっては、光明の光といえるでしょう
なお、糖尿病にはビタミンC 、ニコチン酸の効能、効果も確かめられています。

現在、糖尿病の治療を行っている方は、運動療法食事療法を行った上でビタミンB6の摂取を積極的に行うことが大切です。

アレルギー体質を改善

ある食物を食べると、必ずじんましんになるという体質の人がいます。春先になると、花粉で鼻水や鼻汁がひどくなる人が増加しています。

家の中のホコリによりぜんそくを起こす人も多いようです。
こういう人は、いわゆるアレルギー体質です。たいてい、治りにくくて悩んでいるものですが、どうやらビタミンB6は、大きく役立ちます。

アレルギー症状の原因は、体の免疫反応が過剰に起こりすぎることです。免疫反応とは、体に侵入する病原菌や異物に対抗しようとする体の自衛反応です。

本来は体に害のない反応なのですが、なんらかの原因で強すぎる反応を起こすと、先にあげたような、さまざまな症状が出るのです。ビタミンB6は、免疫抗体に重要な役割を果たします。B6欠乏のモルモットでは、免疫反応に関係のある胸腺(胸部のリンパ管) や脾臓が縮小したり、血液中のリンパ球が減少したりする異常が見られたという報告があります。

ビタミンB6の欠乏は、免疫能の低下をもたらすことが、この実験でも確認されています。ところが、このモルモットにB6を投与すると、およそ二週間で約80% のモルモットが正常に回復した、といいます。これをそのまま人間に当てはめることはできませんが、どうやら、B6には免疫能を高める効果はあるといえそうです。

アレルギー体質が治るとはいえませんが、免疫能を正常な状態に保っていれば、アレルギー症状が出にくくなると考えられます。B6が、なぜ免疫能を左右するのかは解明されていません。一説として、核酸の一種であるプリンという物質の代謝に関係がある、といわれます。

大酒のみでもB6をしっかり摂取していれば肝臓は大丈夫

お酒好きの人がが、ビタミンB6を十分に取っていれば心配がいらない、ということになれば、これほどうれしいことはありません。

ほんとうにそうなのでしょうか。

肝臓の病気としてあまり知られていないものに、脂肪肝という病気があります。病名どおり肝臓に脂肪がたまる病気で、アルコール常飲者によく見られます。自覚症状があまりないために見過ごしがちですが、気づかずに飲酒を続けていると、やがては肝硬変になることもあるのですから、危険な病気といってよいでしょう。さて、脂肪肝とビタミンB6の関係については動物実験で確かめられています。

B6が欠乏した、非常に高濃度のタンパク質のえさを与えたネズミには、はっきりと脂肪肝が認められました。タンパク質の割合が少ない抗欠乏症のネズミには、脂肪肝は起こらない、という結果でした。

興味深いのは次のことです。一度、脂肪肝になったネズミに、跳B6を添加したえさを与えると短期間で脂肪肝が改善された、ということです。B6欠乏のままでタンパク質を減らしたえさでも、同様に、脂肪肝の改善が見られました。

ビタミンB6 のことで考えると、B6を十分に補給することが脂肪肝を予防する条件のひとつであるといえます。
さらに、脂肪肝になったとしても、B6の補給でかなり回復すると考えられます。
このようにB6が効果を発揮するのは、B6に脂肪とアミノ酸の代謝を正常に保つ働きがあるからです。
ほかに、ナッツ類に含まれるコリン、あるいはそれ以外のB群のビタミンも、肝細胞の機能を正常に保つために必要です。なお、B6を取っていれば脂肪肝になる可能性はまったくない、などということではありません。
毎日多量のアルコールを飲んでいる場合には、アルコールの害に比べて、B6の効果など微々たるものです。

ビタミンB6 まとめ

作用

タンパク質や脂肪の吸収を助けます。また、 中枢神経系の働きを正常に保つ、 皮膚の健康を保つ、 吐き気をやわらげるなどもB6 の仕事です。

特徴

水溶性。長く貯蔵したり、煮込んだりすると破壊されやすくなります。
過剰分は、体外に排出されます。
腸内菌にはこのビタミンB6を合成する能力があります。

欠乏症

日常よく摂取している食品に含まれているので、特に欠乏症にかかることはありませんが痙攣発作は、B6の欠乏に関係していると言われています。

用量

B6の所要量は特に定められてはい皇せん。一般には, 成人で1 日1~ 3mg 不足しているときはその2~55 倍量が目安とされています。

ビタミンB6 豊富に含む食品

ビタミンB6
ビタミンB6  多く含む食品