腎臓病患者にとって 「 光 」 となる 腎臓病 ビタミンD についてです。ビタミンD は、最近ではカルシウムと連動したビタミンとしてポピュラーな存在になりました。
ビタミンD欠乏によるクル病という病気も聞かれな< なりましたが、腎臓病のひとびとは、これまでD不足に悩まされてきました。それも、新しい形のDの開発により、過去の話となりつつあります。
活性型 ビタミンD の必要性 腎臓病 ビタミンD
ビタミンD は、体内でつくられ、あるいは食物として摂取されて、小腸から吸収されます。どちらもいったんは肝臓に集まります。この段階では、まだビタミンDとしての働きはありません。
この後、活性型に変わることが必要です。
肝臓に集まったビタミンDは、肝臓で酵素の作用を受けて活性化され、さらに、腎臓に移って、そこでまた酵素の作用を受けて、最終的にビタミンDとしての働きをする形になります。この形のビタミンDは、活性型ビタミンDといいます。活性型ビタミンDは、十二指腸と骨に移動して、十二指腸ではカルシウムの吸収を促進します。
一方、骨に移った活性型ビタミンD は、血液中のカルシウムとリン酸を骨に沈着させるように働きます。
ビタミンD がカルシウムを吸収するまでには、これだけのプロセスが必要です。ここで特に重要なのは、肝臓、腎臓をへて活性型になるということです。もし、肝臓や腎臓に障害があって酵素が十分に働かないと、ビタミンD は活性型にならず、食物としていくらビタミンDを取っても、何にもなりません。
この状態が続けば、ビタミンD 不足になり、やがては、D欠乏の症状が出てくることになります。
肝臓と腎臓のうち、肝臓はそれほど問題ではありません。肝障害が軽ければ、ビタミンDを活性化する働きはさじほど低下しません。
問題なのは腎臓です。慢性の腎不全では、確実に活性化されなくなります。この機能は、人工透析ではできません。慢性腎不全の人は、つねに骨軟化症など骨の異常に悩まなくてはなりませんでした。
そこで考えられたのが、ビタミンDを初めから活性型にして与える方法です。これなら、腎臓での活性化をへなくとも十分に働きます。
腎不全の患者にとっては大きな救いになりました。また、老人に多い骨粗髭症(骨がもろくなる病気) にも、この活性型ビタミンD が効果があることがわかりました。
ビタミンDのまとめ
特徴
熱に強く、酸化されにくい脂溶性のビタミン。摂取量が過剰になると、脱力感、食欲不振、吐き気、体重減少などの過剰症症状があらわれるので注意。
作用
カルシウムとリンの吸収を助け、血液中のリンの量を一定に保つ働きがある。
また、ビタミンAやビタミンCとともに風邪などの予防にも役立つ。
過剰症
乳児の場合は、骨の発達が阻害され、頭の骨が薄くなる、背中が曲がる、O脚、X脚、くる病などのが障害が現れる。、また、成人、特に妊産婦では骨軟化症のおそれも。
ビタミンD を豊富に含む食品
- まぐろの脂身
- マイイワシ
- 塩鯖
- 鰹
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