お酒 ( アルコール )を飲む機会の多い人のための ビタミン 摂取術 を紹介します。お酒を飲む機会が多い人は多いものです。コロナウィルスも落ち着いてきてお酒の席も増えるでしょう。
After 5 の1杯、つき合い酒、接待酒とビジネス社会ではアルコールが契約の大きなきっかけになるケースが多々あります。もともと好きな人なら、つい度を越えて飲みがちなもの。肝臓の心配に合わせて、ビタミンのことも考慮します。
お酒 ( アルコール ) を飲む人 ビタミンB1 をはじめとして B群 が不足しやすい
アルコール好きな人がビタミン不足になるとすれば、その原因のひとつは、きわめて単純です。つまり、お酒ばかり飲んでいて栄養バランスのとれた食事をしないために全体に ビタミン が不足してしまう、といったことです。
特に、不足しがちなのが ビタミンB1です。ウサギを使った実験で、アルコールを与えると血中 B1 濃度が低下することが確認されています。
最近では、食生活は乱れ酒ばかり飲んで、食事は、インスタント食品という独身男性に脚気( B1 欠乏症 ) が見られたり、日本では少なかったウェルニッケ脳症(B1欠乏が原因で起こる脳障害) が報告されたりしています。
ウェルニッケ脳症はビタミンB1(チアミン)の不足により、脳の奥のほうの部位(脳幹部)に微小な出血が起こり、細かい眼の振るえ(眼振)が目の動きに制限が出る(眼球運動障害)、意識障害などの精神状態の変化、ふらつき(失調性歩行)といった様々な症状が急激に出現します。
ビタミンB1 が不足するのは、肝臓でアルコールが分解される過程で ビタミンB1 が消費されるからです。
また、アルコール代謝の過程でできるアセトアルデヒドという有害物質を分解するのにも ビタミンB1 が使われます。食物から取れる ビタミンB1 が減るうえに、体内での消費量が増えるのですから、ビタミンB1 不足になるのは当然の結果といえます。
ふだん酒量の多い人は、ビタミンB1 を 1 日2 ~ 3mg ぐらいは取るようにします。
もちろん、酒量をある程度減らすこと、食事をきちんと取ることは、ビタミンを補給する以前の問題です。
- ビタミンB2
- コリン ナッツ類、ほうれんそう、卵黄、レバー、酵母などに豊富に含まれています。水溶性など、他のB群と同じような性質を持っています。
- ニコチン酸 ナイアシンと呼ばれる水溶性のビタミンB群の一種です。 体内では、糖質、脂質、たんぱく質を代謝してエネルギーを産生する酵素や、アルコールを分解する酵素などのはたらきを助けます。
- ビタミンB12
など、ビタミンB1 以外のB 群も積極的に取ること。レバーや卵黄、ピーナッツなどを酒のさかなにすれば、自然にビタミンB群を補給できます。 - B群が十分にあればアルコールの代謝をよくし、肝臓の負担が軽くなります。アルコール常飲者に多い脂肪肝(肝臓に脂肪が異常に沈着する病気) を防ぐことにも効果があります。
二日酔いを防ぐには十分な水分摂取も大切です。
→ 悪酔い、二日酔いを避ける水の飲み方 が参考になります。水分摂取を怠ってはいけません。