ヘビースモーカー は ビタミンB2 ビタミンC を意識して摂取する

ヘビースモーカー は ビタミンB2 ビタミンC を意識して摂取する ようにします。喫煙によりビタミンB2 ビタミンC がかなり不足します。この不足するビタミンを補うように意識します。

ヘビースモーカー

ヘビースモーカー

「百害あって一利なし」が常識となったせいか、最近は喫煙率が急速に下がっているようですが、それでもまだまだ「やめられない」人は多いのが現状です。

また、喫煙年数が長くなればなるほど、やめるときのエネルギーは大きくなります。タバコを1日に1箱吸う人は、吸わない人の40倍もビタミンCが消費されてしまうのです。補助剤などを使って禁煙をしましょう。

ヘビースモーカー タバコ 1 本で 25 mg の ビタミンC が消失

喫煙で損なわれるのはビタミンCです。それも紙巻きタバコ1本で25mgという量ですが、100mgも破壊されるという専門家もいるほどです。1日20本も吸うヘビースモーカーなら、極端にいえば2g、つまり所要量(50mg)の40倍もビタミンCを消失してしまうことになります。

1日2~3箱も吸ってしまうチェーンスモーカーなら…です。仕事が忙しく、常にたばこを加えていないと落ち着かない人はかなり多いのです。
また、自分がタバコを吸っていることを意識しないで火をつけてしまうのは神経質な日本人に多いのです。

単純計算ではいかないにしても、ビタミンCが多量に失われることは確かで、ほかにも報告があります。カナダの食品局が行った調査では、タバコを吸わない人に比べると、1日20本以上吸う人は40% 、1日20本以下の人でも25%も血中ビタミンC濃度が低いことがわかりました。

1日1箱吸っている人に、毎日1gのビタミンCを与えても、血液中のビタミンC濃度は、タバコを吸わない人の水準までいかないという報告もあります。また、食事から同程度のビタミンCを摂っていても、喫煙者は非喫煙者より30%もC濃度が低いという報告もあります。

なぜ、タバコを吸うとビタミンCが損なわれるのかはよくわかっていませんが、タバコを吸う人はビタミンCを多めに摂るほうがよいこと、本数が多い人ほど多量に必要なことなどは、もはやいうまでもないでしょう。
ビタミンC が多く含まれる食品

女性は B2 不足に注意

タバコの煙にはシアン化水素という有害物質が含まれています。この物質を処理するのにビタミンB2が使われるので、タバコを吸う人には、このビタミンが不足しがちです。

ビタミンCとともにビタミンB2の補給も必要です。妊娠中、あるいはこれから赤ちゃんをつくる女性にとって、喫煙によるB2の不足はぜひ避けたいものです。タバコを吸う女性から生まれた赤ちゃんに発育不良や未熟児が多い原因のひとつとして、ビタミン不足が考えられているからです。
ビタミンB2 を多く含む食品

喫煙者の味覚異常を防ぐ 緑黄色野菜

ヘビースモーカーのほとんどが、自分でも気づかないうちに徐々に味覚が狂っているといいます。これは、タバコの刺激が口の中の粘膜を荒らし、舌の味覚を鈍くしているのです。次の項目で自分の味覚異常をチェックしてみましょう。

  1. 全体的に薄い味より濃い味が好き。
  2. 麺類のスープは全部飲み干す。
  3. 麺類にはコショウや唐辛子をふりかけるのが当たりまえ。
  4. 味つけされているおかずに塩や醤油をかける。
  5. ほうれん草、小松菜、白菜などの味の違いがわからない。
  6. 野菜を食べるのは1日に1回以下。
  7. タバスコやカレーなど、激辛なものが大好き。
  8. コーヒー・紅茶には、必ず砂糖をスプーン1杯以上入れる。

以上の項目で、5つ以上該当すると完全な味覚異常、2 ~ 4 つが予備軍となります。

味覚異常は、激辛ブームと関連しています。味が濃いものや辛いものばかり好んで食べていると、食べもの自体の味がわからなくなったり、薄味では物足りなく感じて食べられないようになってしまいます。また、味覚が狂ってしまっているので、野菜を苦く感じるようになったりもします。

緑黄色野菜を多く摂取することで、のどや肺の粘膜を強くし、細胞の新陳代謝が活発になります。緑黄色野菜には、

そして、味覚異常を改善する亜鉛も含まれているので、毎食1品は食べたいところです。それも、サラダではなく、おひたしや炒めものにして食べるのがよいです。


ビタミンの知識

日頃、ウォーキングやスポーツをする人

激しい運動をするとエネルギーの消費量が多くなります。注意しないとビタミンの不足をきたしてきます。ビタミンが不足すると耐久力に影響してきますので、特に真夏の炎天下でスポーツをしたり、重労働をするときは、ビタミンB群、ビタミンCを意識してしっかり摂取するようにします。

体を動かす前にビタミンB群を摂取

体を動かすエネルギーは、炭水化物や脂肪の代謝によって得られますが、このとき、ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸などが必要です。激しい運動をするほど必要量は高まり、つまりは消費量が大きくなります。
部活動の学生人に対して、激しい練習の前後の血中ビタミンB1値を調べたところ、大半に練習後のB1値低下が見られた、という実験結果が出ています。
これらのビタミンは運動中にどんどん消費されるので、不足しないようにするには、体を動かす前に十分に摂取しておくのが理想です。

激しい運動をする人に必要なビタミンB1の量は、次のように計算して目安とします。1mg(普通の人の1日の摂取量)+ 1000kclaにつき0.5mg。たとえば、屋外などで重労働をする人に必要な総エネルギーは3300kcla前後ですから、先の式で計算すれば約2.7mgになります。

きつい労働や激しい運動もストレス

激しい運動は、体にとってはストレスになります。ストレスがかかれば副腎皮質ホルモンが多量に分泌されて、同時に、ビタミンCの消費量も急激に高くなって不足気味になります。
運動後の尿や汗に含まれているビタミンCの量もふだんより多くなることが、消費量の増加を表しています。運動の前にビタミンC を100~150mgぐらい取れば十分です。よくプロスポーツ選手が、試合の合間にやっているように、レモンをかじるのもよい方法です。運動の後にもビタミンCをたっぶり補給しておくと、疲労回復が早くなります。

ダイエット中

ダイエット中に、エネルギーを極端に抑えようとすれば、ビタミンを十分に取りにくくなります。特に米飯やパンなどの穀類を制限すると、B1、B2が不足しがちになります。日本人は穀類からB11、B2を取る部分が大きいのです。
ビタミン剤などを上手に利用して、ダイエットの効果を失わずにB1、B2の補給をしましょう。
また、高エネルギー食品を減らそうとすると、必然的に植物性脂肪の摂取量も減りますが、植物性脂肪には、ビタミンEが豊富に含まれかいます。ビタミンE には、この過酸化脂質をできにくくする働きがあるので、ダイエット中は、特に十分に取るようにします。

ストレスが多い受験生や多忙なビジネスマン に必要なビタミン

ストレスが多い受験生や多忙なビジネスマン に必要なビタミン についてです。激烈なビジネス戦線に受験戦線。現代人の中でも、とりわけ強いストレスを受けているのが、この二つの戦線の真っただ中にいる人たちです。戦いの最中につぶれないためには、どんなビタミンが必要なのでしょうか。

ストレスに対抗するためのビタミンCが大量に消費される

ストレスが多い受験生や多忙なビジネスマン に必要なビタミン

ストレスが多い受験生や多忙なビジネスマン に必要なビタミン

疲労や痛みなど、身体的なものであれ、不安やおそれなど精神的なものであれ、ストレスに対抗しようとして働くのは副腎です。ストレスを受けると、下垂体から副腎に信号が送られて副腎は盛んに副腎皮質ホルモンを合成し、分泌します。これによって血糖値を高め、エネルギーを増大させてストレスに対抗しようとする仕組みが働きます。

副腎皮質ホルモンが合成されるときには、ビタミンC が必須です。つまり、つねにストレスを受けている人は、それだけ ビタミンC を大量に消費しているのです。この状態が続けば、ビタミンC が不足してしまいます。

専門家によるネズミを使って行った実験でも、ストレスに対抗するために ビタミンC の消費が高まることが確認されています。

ベルを5分鳴らした後、5分休む操作を4時間連続して行ったネズミの副腎の重さと、体内の ビタミンC を調べた実験では、音によるストレスでも、ビタミンC は相当量減少するのです。
ビジネスマンや受験生は、日ごろから所要量の 2 ~ 4 倍 100 ~ 200 mg ぐらいを取るように心がけます。

ビタミンB1 もストレスに効く

ビタミンC と並んで注意したいのは、ビタミンB1 をはじめとするB群です。ストレスとビタミンB群の関係についてはよくわかっていない点も多いのですが、動物実験では次のような結果が出ています。

  • ネズミに不快な音を5分おきに聞かせて、8時間後のネズミの脳の中を調べると、ビタミンB1 が実験前の60% に減っていた。ビタミンB群を多く含んだえさを与えたネズミでは、B1の減り方はぐんと少ない。
  • 不快な音を聞かせると、葉酸欠乏のネズミは、正常なネズミに比べて落ち着きがなくなり、不安そうな動きを示した。

ストレスに負けないためには、ビタミンB群を十分に補給しておくことも必要です。B群の中でも、特にB1を重点的に、1 日 1.5 ~ 2mg ぐらい取るようにします。現代人には B1 不足の傾向が見られることからも特に意識して摂取したほうがいいでしょう。

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