葉酸 不足 は学習能力が落ちることがわかっています。胎児期や乳児期の葉酸欠乏による神経系の障害は、この時期に最も活発に行われる脳細胞の分化が抑制されるためです。
不足すると神経障害が起きることも
胎児期や乳児期の葉酸欠乏による神経系の障害は、この時期に最も活発に行われる脳細胞の分化が抑制されるためです。
ところが、最近になって、脳細胞の分裂がすでに終わったあとでも、葉酸欠乏により学習能力が落ちることが動物実験で確認されています。
この実験に使われたのは生後3週間の白ネズミです。白ネズミの脳細胞の増殖は生後20日ぐらいで終わるので、葉酸欠乏が脳細胞の分裂に与える影響は考えないでよいことになります。学習能力は回避学習という方法で、ブザー音が鳴ると与えられる電気ショックをどのくらい回避できるかによって、学習能力を判定するもの。試すごとに回避できる回数(成功数)が増えるほど、学習できたことを表しています。
葉酸 不足 による葉酸 欠乏 の白ネズミでは、実際学習能力が落ちています。この原因についてはよくわかっていませんが、人間にとっても同じようなことが起こることは十分に可能性として考えられます。
葉酸 まとめ
特徴
水溶性。ほうれんそうから取り出されたためにこの名称。
光に極端に弱いこと以外に調理の損失は心配ない。過剰摂取しても体外に排出される。
作用
たんぱく質の代謝を助け、ヘモグロビンや赤血球、核酸の生成を促進。また、脳の発育を助け、胃腸の粘膜を正常に保つ働きも。
欠乏症
赤血球のヘモグロビン減少による悪性貧血、下の炎症、口内炎、腸炎、下痢などの症状。胎児期や幼児期に不足すると脳の発育に異常をきたしてしまう(妊婦に必須な栄養素であることはこちらに紹介されています)