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老化予防に必須のビタミンE

最近は、老化予防のビタミンとして定着したビタミンEですが、日常的に積極的にとりたいビタミンです。では、一体、ビタミンEは体の中でどのように働くのでしょうか?まず、第一のはたらきとして体の細胞のなかの脂質が酸化するのを防ぐことにより、結果として老化を防ぎます。

加齢にしたがって、体の細胞を包んでいる細胞膜をつくるコレステロールやリン脂質などの脂分が酸化して過酸化脂質という物質に変化します。これは、てんぶらを何度もあげた後のいわゆる疲れた油のようなものと考えられます。実はこの過酸化脂質という物質がくせ者です。

過酸化脂質は一か所にできはじめると、まるでおふろのタイルのかびのように次々と連鎖的に細胞間に広まります。この過酸化脂質への変化が血管壁細胞で起これば、血管の弾力が失われ動脈硬化になる可能性もでてくるし、血液中の細胞で起これば、血液がねばねばして血栓ができやすくなります。

がん細胞における過酸化脂質の量は、健康な細胞よりも2~3倍も多いことが確認されています。がんの原因としてもこの過酸化脂質はいま、注目されています。

ビタミンE には、これらの過酸化脂質が増えるのを抑制するという作用があります。つまり、ビタミンEには、体内の老化を防止して血栓やがんを防ぐというはたらきが期待できるということです。ネズミを用いた実験によると、ビタミンEを投与したネズミのほうが、投与しなかったネズミよりも長生きでした。現在では化粧品にも配合されており、しみ、しわなどを防ぐビタミンとしても注目を集めています。

そのほかに、血管を拡張して、血液の循環をよくする作用もあるので、冷え性やしもやけ、痔などにも効果があります。しかし、ビタミンEは人間の体ではつくれません。また、ビタミンE¥を豊富に含む食品も限られています。それらの食品をうまく利用して上手にビタミンEを効率よく摂取したいものです。

ビタミンEを豊富に含む食品というのは、豆腐や納豆などの大豆食品、イワシ、アユ、サンマ、カツオ、ウナギなどの魚、ゴマ油をはじめとする植物油、ホウレン草やカボチャ、ノリなどの野菜、海藻類、そのほかには卵、小麦胚芽などであります。
ビタミンEを多く含む食品はこちらです。

これらの食品を上手に組み合わせてとれば、ビタミンE をとりながらほかの栄養素もバランスよくとることができます。たとえば、ホウレン草をゴマ油で妙めて卵とじにするなど、料理を工夫すればいくらでもおいしくとることができます。

また、抗酸化性の水溶性のビタミンCと一緒にとれば、その効果は倍増します。しかし、ビタミンE が老化を防ぐからといって大量にとることは好ましくない。薬局等でビタミン剤として売られてはいるが、これらのビタミン剤を多用すると、脂溶性のものなので体内にたまり過ぎてしまう危険性もあります。尚、不足する際の欠乏症の心配は、

  • 過酸化脂肪の生成(リボフスチンを作りシミのもとになる)
  • 胎児の成長不全、生殖機能の低下
  • 筋肉の萎縮
  • 生体の生理活性の弱化、感染源に弱くなる

などがあります。

ビタミンは、あくまでも食品からの摂取が基本です。ビタミン剤などを用いて1日に1グラム以上とると、今度は免疫不全症というおそろしい病気になってしまうのです。あくまでも食品から上手に摂取していれば、老化を防止するので、積極的に摂取するようにしたいビタミンの1つです。

強力な抗酸化作用があるビタミンE

高齢化が進む中で、「老化を少しでも遅らせたい」「くい止めたい」という願いは、多くの人の共通の願いとなりました。そうした願いを一身に担つて、ビタミンCと並ぶ人気を集めているビタミンEなのです。

老化防止と言われる理由

人間が生きていく上で酸素はなくてはならないものです。ところが、この酸素が、わたくしたちの体の老化を進める一因になっているためにどうしてもうまくいかないのです。

人間は、体内の栄養素を酸素によって燃やしてエネルギーを得て、生命活動を維持しています。けれども、体内に取り入れる酸素の量が多すぎたり、酸素の活性が異常に高まったりすると、過酸化物という物質ができます。
いわば、金属のサビのようなもので、最初は小さなサビだったものが、いつの間にか大きくなっていて、いずれは金属がボロボロになってしまう過酸化物も似たようなもので、毒性があるので、体内にたまると老化が進み、病気になりやすくなります。いろいろある過酸化物の中で、最も注目しているのが過酸化脂質です。過酸化脂質は、不飽和脂肪酸と酸素が結合してできる物質で、他の過酸化物に比べ、特に毒性が強いことがわかっています。
不飽和脂肪酸は細胞膜の構成成分のひとつなので、過酸化脂質は当然、細胞内にできやすいのです。細胞内にできた過酸化脂質は、細胞膜を壊し、栄養分の補給と老廃物の排出をスムーズに行えなくして、細胞の働きを低下させてしまいます。
過酸化脂質がたまり、機能の低下した細胞が増えていくことが、いわば老化です。
さらに体内の脂質の過酸化物も増えます。不飽和脂肪酸は、コレステロールを減らすなどの働きがあるので、年をとるほど多量に取ったほうがよいようですが、このために過酸化脂質ができて、老化が進んでしまうことが問題です。けれども、不飽和脂肪酸と酸素の結びつきを減らす、
つまりは過酸化脂質の生成を抑えることができれば、老化の進みぐあいはスローテンポになります。逆にいえば、老化が遅くなった分だけ若さを保てるというわけです。
そこで登場するのがビタミンEです。ビタミンEには、酸素とある物質の結合を妨害する抗酸化作用という働きがあります。
したがって、細胞内にビタミンEが十分に行きわたっていれば、不飽和脂肪酸と酸素とは結合せず、過酸化脂質もできにくくなります。
では、ビタミンEの投与でどの程度、過酸化脂質が減るのでしょうか。ラットによる動物実験の結果です。50適齢から60週齢への変化と、同じ60週齢でも、ビタミンEを投与したグループと、そうでないグループの違いに着目してください。明らかに、E投与による効果が出ています。
また、ビタミンEによる延命効果という点でも、動物実験で、ピタミンEを投与したグループのほうが寿命が延びることが確かめられています。
しかし、ビタミンEが不老長寿の薬であることを証明するには、まだまだデータが不足しています。やがては期待どおりのデータが出るのかどうか、今後の研究を見守るしかありませんが、今のところは理論的な推測の域を出ないといえます。

動脈硬化、高血圧はビタミンEで予防できる

老化現象は、体のいたるところに起こりますが、病気に直結するのこうかは血管の老化、つまり動脈硬化です。動脈硬化は、血管がもろく、硬くなると同時に、血管の内壁に付着した脂肪分などのせいで、血行も悪くなります。ビタミンE は、次のような形で動脈硬化の予防に有効と考えられます。

血液中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす

動脈の内壁に沈着しやすいのが悪玉コレステロール、動脈の壁にたまり過ぎたコレステロールを洗い流すのが善玉コレステロールで、脂質代謝に及ぼすビタミンEの影響 は、このうちの善玉コレステロールを増やすので、結果として、悪玉コレステロールを減らすことになります。

血行を改善

ビタミンE は、血液の粘度を下げます。血液の粘度が下がると、血液の循環がよくなります。これにより、動脈硬化になって血行が悪くなり、さらにコレステロールが沈着しやすくなる、といった悪循環を防ぐことができます。

血管壁の細胞を強化

ビタミンEが血管の細胞に十分にあると、血管はしなやかさを保つことができます。血行がよくなることも、血管の強化に役立ちます。

血液中の中性脂肪を減らす

ビタミンE には、血液中の中性脂肪を減らす働きがあります。中性脂肪も血管壁に沈着しやすい脂肪ですから、減れば動脈硬化の予防になります。動脈硬化が改善されれば、血圧は下がります。また、ビタミンE は、降圧作用のある物質の生成を促進することによって、間接的に血圧を下げる働きもするのです。

動物実験では、以上のようなことを裏づける結果が報告されています。その一例をあげます。ラットを18ヶ月間飼育し、ビタミンE 脂質代謝に及ぼす影響を調べたものです。血中のコレステロールは、ビタミンE投与がないものより減少しています。動物実験や臨床試験も報告されていますが、まだ不十分といえます。けれども、理論的に以上のようなことは考えられるのですから、期待してもよさそうです。

ビタミンEのまとめ

特徴

脂溶性。体内では筋肉や心臓など脂肪を多く含む組織に貯蔵される。過剰摂取は心配ない。酸素に弱いビタミン。

作用

生殖機能を正常に維持し、流産防止にも役立つ。抗酸化作用により酸化による細胞の悪化を遅らせる。

欠乏症

シミができる。顔面黒皮症になりやすくなる。寒さに対する抵抗力が落ち、しもやけなどができやすくなる。妊婦は流産しにくくなる。

ビタミンEを豊富に含む食品

  • 大豆油
  • アーモンド
  • ピーナッツ
  • とうもろこし

ビタミンE を多く含む食品 についてはこちらが参考になります。