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血管を強くするビタミンP

水溶性のビタミンで、ルチン、ヘスペリジン、エリオシトリンの3種があり、フラボノイド化合物と呼ばれることもあります。三種のビタミンPのうち、最も強力なのはルチンです。
ビタミンPは、毛細血管に関係するビタミンです。毛細血管は、弱くなると血管壁を通じて血液が外へしみ出してしまうようになります。年をとると毛細血管はだんだん弱くなります。その結果、高血圧、動脈硬化、鼻血、老人性紫斑病などが起こりやすくなります。ビタミンビタミンP は、毛細血管を強化し、こうした症状を防止する働きがあります。
ルチンが豊富に含まれる食品は「そば」が有名です。食物繊維も豊富なため健康食として見直されています。

止血、凝固を予防するビタミンK

脂溶性のビタミンで、細かくいえば構造の違いによりK1~K7の7種類があります。K は、止血に関係するビタミンです。血液が止まるためには、プロトロンビンからつくられたトロンビンが、血祭中のフィブリノーゲンをフィプリンに変化させることにより、血液が固まり、血が止まります。
プロトロンビンは肝臓で合成されますが、このとき必要となるビタミンがビタミンKです。
ビタミンKはまた、固まった血液がさらに血栓や血管内凝固を起こさないようにするために、正常なバランスを取る働きをしています。
ビタミンKの摂取は、月経過多、分娩・産褥時の出血、痔、潰瘍による出血、血尿、血便、喀血、吐血など、出血をともなう病気に効果があります。

強力な抗酸化作用があるビタミンE

高齢化が進む中で、「老化を少しでも遅らせたい」「くい止めたい」という願いは、多くの人の共通の願いとなりました。そうした願いを一身に担つて、ビタミンCと並ぶ人気を集めているビタミンEなのです。

老化防止と言われる理由

人間が生きていく上で酸素はなくてはならないものです。ところが、この酸素が、わたくしたちの体の老化を進める一因になっているためにどうしてもうまくいかないのです。

人間は、体内の栄養素を酸素によって燃やしてエネルギーを得て、生命活動を維持しています。けれども、体内に取り入れる酸素の量が多すぎたり、酸素の活性が異常に高まったりすると、過酸化物という物質ができます。
いわば、金属のサビのようなもので、最初は小さなサビだったものが、いつの間にか大きくなっていて、いずれは金属がボロボロになってしまう過酸化物も似たようなもので、毒性があるので、体内にたまると老化が進み、病気になりやすくなります。いろいろある過酸化物の中で、最も注目しているのが過酸化脂質です。過酸化脂質は、不飽和脂肪酸と酸素が結合してできる物質で、他の過酸化物に比べ、特に毒性が強いことがわかっています。
不飽和脂肪酸は細胞膜の構成成分のひとつなので、過酸化脂質は当然、細胞内にできやすいのです。細胞内にできた過酸化脂質は、細胞膜を壊し、栄養分の補給と老廃物の排出をスムーズに行えなくして、細胞の働きを低下させてしまいます。
過酸化脂質がたまり、機能の低下した細胞が増えていくことが、いわば老化です。
さらに体内の脂質の過酸化物も増えます。不飽和脂肪酸は、コレステロールを減らすなどの働きがあるので、年をとるほど多量に取ったほうがよいようですが、このために過酸化脂質ができて、老化が進んでしまうことが問題です。けれども、不飽和脂肪酸と酸素の結びつきを減らす、
つまりは過酸化脂質の生成を抑えることができれば、老化の進みぐあいはスローテンポになります。逆にいえば、老化が遅くなった分だけ若さを保てるというわけです。
そこで登場するのがビタミンEです。ビタミンEには、酸素とある物質の結合を妨害する抗酸化作用という働きがあります。
したがって、細胞内にビタミンEが十分に行きわたっていれば、不飽和脂肪酸と酸素とは結合せず、過酸化脂質もできにくくなります。
では、ビタミンEの投与でどの程度、過酸化脂質が減るのでしょうか。ラットによる動物実験の結果です。50適齢から60週齢への変化と、同じ60週齢でも、ビタミンEを投与したグループと、そうでないグループの違いに着目してください。明らかに、E投与による効果が出ています。
また、ビタミンEによる延命効果という点でも、動物実験で、ピタミンEを投与したグループのほうが寿命が延びることが確かめられています。
しかし、ビタミンEが不老長寿の薬であることを証明するには、まだまだデータが不足しています。やがては期待どおりのデータが出るのかどうか、今後の研究を見守るしかありませんが、今のところは理論的な推測の域を出ないといえます。

動脈硬化、高血圧はビタミンEで予防できる

老化現象は、体のいたるところに起こりますが、病気に直結するのこうかは血管の老化、つまり動脈硬化です。動脈硬化は、血管がもろく、硬くなると同時に、血管の内壁に付着した脂肪分などのせいで、血行も悪くなります。ビタミンE は、次のような形で動脈硬化の予防に有効と考えられます。

血液中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす

動脈の内壁に沈着しやすいのが悪玉コレステロール、動脈の壁にたまり過ぎたコレステロールを洗い流すのが善玉コレステロールで、脂質代謝に及ぼすビタミンEの影響 は、このうちの善玉コレステロールを増やすので、結果として、悪玉コレステロールを減らすことになります。

血行を改善

ビタミンE は、血液の粘度を下げます。血液の粘度が下がると、血液の循環がよくなります。これにより、動脈硬化になって血行が悪くなり、さらにコレステロールが沈着しやすくなる、といった悪循環を防ぐことができます。

血管壁の細胞を強化

ビタミンEが血管の細胞に十分にあると、血管はしなやかさを保つことができます。血行がよくなることも、血管の強化に役立ちます。

血液中の中性脂肪を減らす

ビタミンE には、血液中の中性脂肪を減らす働きがあります。中性脂肪も血管壁に沈着しやすい脂肪ですから、減れば動脈硬化の予防になります。動脈硬化が改善されれば、血圧は下がります。また、ビタミンE は、降圧作用のある物質の生成を促進することによって、間接的に血圧を下げる働きもするのです。

動物実験では、以上のようなことを裏づける結果が報告されています。その一例をあげます。ラットを18ヶ月間飼育し、ビタミンE 脂質代謝に及ぼす影響を調べたものです。血中のコレステロールは、ビタミンE投与がないものより減少しています。動物実験や臨床試験も報告されていますが、まだ不十分といえます。けれども、理論的に以上のようなことは考えられるのですから、期待してもよさそうです。

ビタミンEのまとめ

特徴

脂溶性。体内では筋肉や心臓など脂肪を多く含む組織に貯蔵される。過剰摂取は心配ない。酸素に弱いビタミン。

作用

生殖機能を正常に維持し、流産防止にも役立つ。抗酸化作用により酸化による細胞の悪化を遅らせる。

欠乏症

シミができる。顔面黒皮症になりやすくなる。寒さに対する抵抗力が落ち、しもやけなどができやすくなる。妊婦は流産しにくくなる。

ビタミンEを豊富に含む食品

  • 大豆油
  • アーモンド
  • ピーナッツ
  • とうもろこし

ビタミンE を多く含む食品 についてはこちらが参考になります。

腎臓病患者にとって「光」となるビタミンD

ビタミンDは、最近ではカルシウムと連動したビタミンとしてポピュラーな存在になりました。ビタミンD欠乏によるクル病という病気も聞かれな< なりましたが、腎臓病のひとびとは、これまでD不足に悩まされてきました。それも、新しい形のDの開発により、過去の話となりつつあります。

活性型ビタミンDの必要性

ビタミンD は、体内でつくられ、あるいは食物として摂取されて、小腸から吸収されます。どちらもいったんは肝臓に集まります。この段階では、まだビタミンDとしての働きはありません。
この後、活性型に変わることが必要です。肝臓に集まったビタミンDは、肝臓で酵素の作用を受けて活性化され、さらに、腎臓に移って、そこでまた酵素の作用を受けて、最終的にビタミンDとしての働きをする形になります。この形のビタミンDは、活性型ビタミンDといいます。活性型ビタミンDは、十二指腸と骨に移動して、十二指腸ではカルシウムの吸収を促進します。
一方、骨に移った活性型ビタミンD は、血液中のカルシウムとリン酸を骨に沈着させるように働きます。
ビタミンDがカルシウムを吸収するまでには、これだけのプロセスが必要です。ここで特に重要なのは、肝臓、腎臓をへて活性型になるということです。もし、肝臓や腎臓に障害があって酵素が十分に働かないと、ビタミンD は活性型にならず、食物としていくらビタミンDを取っても、何にもなりません。
この状態が続けば、ビタミンD 不足になり、やがては、D欠乏の症状が出てくることになります。
肝臓と腎臓のうち、肝臓はそれほど問題ではありません。肝障害が軽ければ、ビタミンDを活性化する働きはさじほど低下しません。
問題なのは腎臓です。慢性の腎不全では、確実に活性化されなくなります。この機能は、人工透析ではできません。慢性腎不全の人は、つねに骨軟化症など骨の異常に悩まなくてはなりませんでした。
そこで考えられたのが、ビタミンDを初めから活性型にして与える方法です。これなら、腎臓での活性化をへなくとも十分に働きます。
腎不全の患者にとっては大きな救いになりました。また、老人に多い骨粗髭症(骨がもろくなる病気) にも、この活性型ビタミンD が効果があることがわかりました。

ビタミンDのまとめ

特徴

熱に強く、酸化されにくい脂溶性のビタミン。摂取量が過剰になると、脱力感、食欲不振、吐き気、体重減少などの過剰症症状があらわれるので注意。

作用

カルシウムとリンの吸収を助け、血液中のリンの量を一定に保つ働きがある。
また、ビタミンAやビタミンCとともに風邪などの予防にも役立つ。

過剰症

乳児の場合は、骨の発達が阻害され、頭の骨が薄くなる、背中が曲がる、O脚、X脚、くる病などのが障害が現れる。、また、成人、特に妊産婦では骨軟化症のおそれも。

ビタミンDを豊富に含む食品

  • まぐろの脂身
  • マイイワシ
  • 塩鯖

がん予防、治療にも大きな期待が寄せられている「ビタミンC」

がんとのかかわりで広く注目を集めているビタミンC。手軽にはじめられるがん予防としても手軽にはじめられることから人気があります。

がんを予防

現在、ビタミンC は、「美容」での取り扱いが増えていますが、医療業界らも主として2つの点からガンの予防に効果があることが確認されています。
そのひとつは、発ガン物質が体内でできることを防ぐ、ということです。発ガン物質としてよく知られているのが、ニトロソアミンです。魚肉などに含まれる二級アミンという物質と、野菜に含まれており、発色剤などとしても使われることの多い亜硝酸が胃の中で反応し合ってできるのがニトロソアミンで、ガンの元凶です。
しかも、やっかいなことには、胃以外にも腸や口腔、食道、膀胱など、いわば体内のいたるところで合成されます。
ビタミンCに、このニトロソアミンの合成を阻止する力があることが、動物実験でも確かめられていますし、人間についてもデータで立証されています。日本人には、ニトロソアミンによるガンが比較的多い( アメリカの約五倍とされる)ので、ビタミンC のニトロソアミン阻止効果は、特にわたくしたち日本人にとって心強いかぎりです。
予防効果として、もうひとつあげられるのが、ビタミンCがインターフェロンを増やすことです。インターフェロンは、ガンの特効薬としてよくマスコミにも取り上げられています。
「夢の新薬」などともいわれています。インターフェロンとは、簡単にいえば、ウイルスの細胞内での増殖を防ぐ物質です。体内に入ってきたウイルスに対して、最初に阻止線を張るのは、白血球とリンパ球です。ウイルスを取り囲んで、細胞内に入れさせまいとします。
それでもウイルスの勢いが強ければ、細胞内に入り込まれてしまいます。このとき、細胞内でつくられるのがインターフェロンで、ウイルスに対して増殖を阻止するように働きかけようとします。
体内に腫瘍などができたときにも、インターフェロンがつくられるので、最近、抗ガン剤として注目されるようになったのです。
ビタミンCには、このインターフェロンの合成能力を高める働きがあります。Cを取るほどインターフェロンができる、というわけなのです。
ビタミンCがガン予防に効果があるのは、どうやら確かだといえそうです。ただし、ガンが発生するメカニズムは複雑で、いまだに解明できていない部分も残っています。したがって、ビタミンCさえ取っていれば、ガンは予防できると考えるのは早計にすぎます。
ガンができる可能性のごく一部を抑えこめる程度だと心得てください。
では、予防のためにどのくらい取ったらいいのでしょうか。先に述べたように、ポーリングの唱えるのは、とにかく大量摂取で、1日10gです。
日本でも、ガン予防には1日12gと唱える人もいます。
この量については、それほど明確な化学的裏づけはないようです。日本人の所要量が1日50mg、一般にいわれる飽和量が80~130mgであることを前提に考えると、実際の摂取量は、ふつう50~200mgぐらいの幅で考えればいいのではないでしょうか。

がん治療への効果

ビタミンC がガンに効くのではないか、という考え方は、すでに確認されているCの生理作用、薬理作用の報告などを根拠にしています。

  1. コラーゲンの生成を促進する→ガンの進行を抑える。
  2. コラーゲンとは、体の細胞同士をつなぐ特殊なタンパク質で、「細胞間物質」といわれることもあります。Cによってこの合成が促進され、細胞同士の緊密な結びつきが強化されると、ガンなど正常な細胞を崩そうととするものに対抗して、発生後はガン細胞をコラーゲンがガードし、増殖や転移を抑える、と考えられます。

  3. 免疫機能を高める→ガンに対抗するとともに、制ガン剤による副作用を抑える。
  4. 体内に細菌が入ると、白血球がその細菌をとらえて食べてしまうことが免疫作用のひとつです。また、細菌に感染すると、白血球内のビタミンCは、急激に減少し、治るともとの状態に回復することもわかっています。つまり、白血球が免疫機能を発揮するためには、C が大量に必要なのです。

  5. 末期ガン患者100人に死ぬまで1日10g(日本人の所要量の200倍) の大量投与を続けたところ、投与しなかった人( 100人) に比べて、生存日数が約4,2倍になった(スコットランドの報告)。
  6. 末期ガン患者99人を2つのグループに分け、44人に1日4g以下、55人に5グラム以上のビタミンC を投与したところ、4グラム以下では、投与後、174日以内に全員死亡だったのが、5g以上では、平均483日と延命した(太刀洗病院の研究報告)

このほか、一日300mg程度の投与をガン患者にしている病院もあります。現状では、Cによるガン治療効果は、可能性はありながらも、期待されるほどの成果は上がっていない、というところに落ち着きます。

ビタミンCは風邪予防になる

ビタミンCの摂取が、どの程度のかぜ予防・治療に効果があるか調べた調査です。280名の人を140名ずつに分け、一方にはビタミンCを一日1g与え(ビタミンC群)、他の一方には「ビタミンCを与える」といいながらまったく効果のないものを与えて(プラシーボ群)、10日間の経過を見た結果です。
実際に与えたほうは予防面ではかぜをひいた人が65%も少なかったこと、治療面では、有病日数が61% も少なかったことが明らかになりました。
この報告から、かぜの予防・治療にビタミンCが有効であることがわかります。理由はいくつか考えられます。すでに述べたように、インターフェロンを増やす、免疫機能を高める、コラーゲンの生成を促進するなど、ビタミンCの持つ作用が大量投与によって通常以上に力を発揮されたと考えられます。ほかにも、ビタミンCが体内で酸化されていく過程で活性酸素ラジカルという物質を発生することがあげられます。活性酸素ラジカルには、かぜウィルスの核酸を直接、攻撃して破顔してしまう働きもあります。
こうした作用によって、かぜウイルスの働きは弱まり、増殖が抑えられてしまうのです。これらのデータから見ても、ビタミンCとかぜがまったく無関係とはいえないのですから、かぜの季節は予防のために、かぜにかかったら治療を期待して、食事などのくふうも含め、ふだんより多くのビタミンCを取るように心がける。といったところが妥当な線でしょう。厚生省では現在のところ1日2gぐらいまでに抑えるよう指導しています。

過剰症は心配いらない

ビタミンCは、水溶性ですから体に蓄積されません。一度に大量に取っても、そのときに利用されなかった分は、尿といっしょに体外に出てしまいます。
この点からしても、取り過ぎで害が出ることはまずありません。
かつては、ビタミンCの大量摂取による腎臓結石が心配されましたが、現在では、1日5~10g程度ならば問題がないとされています。
大量に摂取した場合、余分な量を排泄しなければなりません。その分、腎臓によけいな負担をかけることになります。ビタミンC を大量に取るとなると、C剤を利用する必要が出てきます。
C剤利用者には、まれに下痢、悪心、吐き気などを訴える人がいます。C剤の注意書きに、そのような記述があることもあります。これは、取り過ぎの害というより、一種のアレルギーみたいなものです。特に多いのは下痢ですが、一過性ですから、それほど心配はいりません。
それに一度に数gを飲んでしまうというむちゃをしなければ、心配いりませn。
長期にわたってビタミンCを多めに取るのならば、初めは100mg程度からスタートし、摂取量を徐々に増やしていくのがよい方法です。

ビタミンCのまとめ

特徴

水溶性で、熱に弱く参加されやすいなど不安定なビタミン。できるだけ壊さないように効率よくとることが大切。体内での合成は不可能。

作用

歯肉、骨、腱、血管などの成長と修復を助けるコラーゲンの合成を促進。免疫機能を高めるウィルスに対する抵抗を高めるなどの作用がある。

欠乏症

壊血病が代表的症状。切り傷などが治らないどの症状も。

豊富に含む食品

  • ブロッコリー
  • 芽キャベツ
  • ピーマン

ビタミンCを多く含む食品

その他のビタミンB群

ビタミンB群として、これまで取り上げてきたB1B2B6B12葉酸パントテン酸などのほかにも、コリン、ビオチン、パラアミノ安息香酸などがあります。

  • コリン…ナッツ類、ほうれんそう、卵黄、レバー、酵母などに豊富に含まれています。水溶性など、他のB群と同じような性質を持っています。肝臓に脂肪が沈着し過ぎるのを防ぐ働きがあります。また、血圧を上げるカテコールアミンという物質をコントロールする働きもあります。脂肪肝や高血圧に対する予防・治療効果があります。不足すると、脂肪による肝臓の変形、肝硬変が起こることもあります。所要量はまだ決められていません。
  • ビオチン…「ピタミンH」とも呼ばれますが、B 群の仲間です。最近に発見されたビタミンのひとつです。アミノ酸や脂肪酸の代謝に関係し、甲状腺、生殖器官、神経組織、皮膚組織を維持するのに役に立ちます。不足すると、顔や体の脂漏性皮膚炎、湿疹、貧血、抑うつ症、不眠などの症状が出ます。多く含む食品は、ナッツ、果物、レバー、酵母などです。
  • パラアミノ安息香酸…葉酸の構成成分のひとつで、葉酸の合成を助ける働きをします。レバー、酵母などに多く含まれていますが、所要量は特に決められていません。

黒髪はパントテン酸

パントテン酸は、いまひとつ、なじみのないビタミンと思う人が多いでしょうが、意外に身近なところに使われています。たとえば、やけどや切り傷などに効く軟膏にはパントテン酸入りのものが多くあります。ま
た、養毛剤にも使われているビタミンなのです。このことからわかるように、パントテン酸は皮膚の栄養に大きなかかわりを持っています。毛髪にも影響を与えます。毛根や毛髪周囲の皮膚に影響を与えて、毛の質をよくし、ツヤがよく生き生きした髪にする効果を持っています。

パントテン酸のまとめ

特徴

水溶性。多くの食品に幅広く含まれており、腸内細菌によって合成されるので不足の心配のないビタミンです。アルカリに弱い以外は安定。

作用

糖分やタンパク質の代謝を促進します。また, 抗生物質などの毒性を和らばる, 細胞の形成や正常な成長を促進する,中枢神経の発達を助けるなど の作用もあるとされています。

葉酸が不足すると学習能力が落ちる

不足すると神経障害が起きることも

胎児期や乳児期の葉酸欠乏による神経系の障害は、この時期に最も活発に行われる脳細胞の分化が抑制されるためです。
ところが、最近になって、脳細胞の分裂がすでに終わったあとでも、葉酸欠乏により学習能力が落ちることが動物実験で確認されています。
この実験に使われたのは生後3週間の白ネズミです。白ネズミの脳細胞の増殖は生後20日ぐらいで終わるので、葉酸欠乏が脳細胞の分裂に与える影響は考えないでよいことになります。学習能力は回避学習という方法で、ブザー音が鳴ると与えられる電気ショックをどのくらい回避できるかによって、学習能力を判定するもの。試すごとに回避できる回数(成功数)が増えるほど、学習できたことを表しています。
葉酸欠乏の白ネズミでは、実際学習能力が落ちています。この原因についてはよくわかっていませんが、人間にとっても同じようなことが起こることは十分に可能性として考えられます。

葉酸のまとめ

特徴

水溶性。ほうれんそうから取り出されたためにこの名称。
光に極端に弱いこと以外に調理の損失は心配ない。過剰摂取しても体外に排出される。

作用

たんぱく質の代謝を助け、ヘモグロビンや赤血球、核酸の生成を促進。また、脳の発育を助け、胃腸の粘膜を正常に保つ働きも。

欠乏症

赤血球のヘモグロビン減少による悪性貧血、下の炎症、口内炎、腸炎、下痢などの症状。胎児期や幼児期に不足すると脳の発育に異常をきたしてしまう(妊婦に必須な栄養素であることはこちらに紹介されています)

葉酸を豊富に含む食品

  • 牛レバー
  • 豚レバー
  • ほうれんそう
  • 大豆
  • 海老
  • じゃがいも
  • 牛肉

葉酸は特に妊婦に必要な女性のためのビタミン

貧血症状があるなら「ビタミンB12」

女性に多い鉄欠乏性貧血

顔色がよくない、立ち上がるときにクラクラする、階段を使うと動悸や息切れがする、といった症状があると心臓病では?と不安になりますが、むしろ貧血であることのほうが多いのです。

貧血は、血液中の赤血球が減少した状態です。血液検査をおこない、赤血球のヘモグロビンの値が低下している場合に、貧血の診断になります。特に女性は、5人に1~2人は貧血だといわれていますし、若い女性にはむちゃな減食で貧血を起こしている人もいるので、症状で日頃から貧血対策を考えておく必要があります。

赤血球がじゅうぶんに生成されないと貧血になるのですが、栄養素の摂取不足によるもののほか、女性なら月経や妊娠による出血、骨髄の異常や腎臓でつくられるホルモンの欠乏など病気と関係したことが原因となっていることもあります。

貧血対策の第一は鉄分の補給ですが、あわせてビタミンB12 、葉酸(ようさん)をじゅうぶんに摂りたいところです。ビタミンB12と葉酸は造血ビタミンともいわれ、赤血球の形成、再生に関係します。葉酸はビタミンB群のひとつであり、このふたつの栄養素は互いに補い合って働くので、どちらか一方が不足しても赤血球が減り、貧血が起こりやすくなります。ビタミンB12は葉酸がじゅうぶんにあると吸収が良くなり、働きも活発になるのです。

貧血を改善するには、鉄分とともにビタミンB12 、葉酸を少しずつでもいいので、毎日意識して摂るように心がけましょう。また、赤血球の生成に必要なタンパク質や、鉄分の吸収率を高めるビタミンCもあわせて摂るようにしましょう。目に見えて体調が良くなっていくでしょう。

毎日の食事だけで栄養不足を補うのは、けっこう大変なものです。そんなときには、サプリメントを上手に利用するのも良いでしょう。

ビタミンB12のまとめ

特徴

赤色をしており、造血作用もあることから貧血に欠かせないビタミン。
水溶性。他のビタミンB群と比べると溶けにくい性質がある。
熱、酸、アルカリに対しても安定。

作用

赤血球の生成を促進。たんぱく質の代謝にも関与し、成長を促す。その他、食欲や体力の増進、イライラの予防などの作用も。

欠乏症

赤血球の生成に異常をきたすために起こる悪性貧血が代表的な症状。
不足の程度が大きく、しかも長期にわたると神経障害を起こすこともある。

豊富に含む食品

  • 豚レバー
  • カキ
  • サバ
  • イワシ
  • チーズ

食事で貧血を改善するにはこちらも参考になります。

「ビタミンB6」を摂取して糖尿病を撃退

糖尿病や予備軍はB6を摂る

糖尿病を治療するには、ひとつの方法としてインスリンの活性を高めることにあります。インスリンは、糖分をエネルギーに変換するのに必要なホルモンです。
このホルモンの活性が低下すると糖分がエネルギーに変わらず、血液中に多量の糖分が残ることになります。
血液の血糖値が高い状態にあり、のどの渇き、疲労感、神経痛など糖尿病特有の症状が現れてきます。症状はこれ以外にもさまざまな症状があらわれます。
糖尿病患者に、インスリンの活性を高める措置を取れば、血液中の糖分は効率よくエネルギーに転換し、血糖値は下がり、さまざまな不快な症状もなくなるでしょう。
では、どうしたらインスリンの活性を高めることができるのでしょうか。インスリンの活性低下は、インスリンがキサンチンという物質と結合することが原因です。
キサンチンは、アミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝が正常に行われないときに増える物質です。いわば、キサンチンは、インスリンの阻害物質です。
ところが、B6はトリプトファンの代謝を正常にする働きがあります。たっぶり取れば、キサンチンの生成を減らし、そのためにインスリンの活性を回復させて、結果として、糖尿病の改善に効果をもたらします。
実際には次のような効果が確認されています。

  • 合併症である糖尿病性網膜症という悪質な目の病気が、ビタミンB6抗投与で抑えられた。
  • ビタミンB6投与で糖尿病の代表的な症状である手足のしびれが軽減した。
  • 糖尿病患者に対する秩の大量投与(成人男子の必要量の90倍) を行い、一定の成果をあげている。

糖尿病の治療は、まず第一に食事療法、第二にインスリン注射ですが、食事療法は思ったように改善できないし、インスリン注射は増量しないと効果がなくなっていき、やがて副作用も気になってきます。
その点、跳は過剰症の心配もなく使用できるのですから、糖尿病に苦しむ人にとっては、光明の光といえるでしょう
なお、糖尿病にはビタミンC 、ニコチン酸の効能、効果も確かめられています。

現在、糖尿病の治療を行っている方は、運動療法食事療法を行った上でビタミンB6の摂取を積極的に行うことが大切です。

アレルギー体質を改善

ある食物を食べると、必ずじんましんになるという体質の人がいます。春先になると、花粉で鼻水や鼻汁がひどくなる人が増加しています。
家の中のホコリによりぜんそくを起こす人も多いようです。
こういう人は、いわゆるアレルギー体質です。たいてい、治りにくくて悩んでいるものですが、どうやらビタミンB6は、大きく役立ちます。
アレルギー症状の原因は、体の免疫反応が過剰に起こりすぎることです。免疫反応とは、体に侵入する病原菌や異物に対抗しようとする体の自衛反応です。
本来は体に害のない反応なのですが、なんらかの原因で強すぎる反応を起こすと、先にあげたような、さまざまな症状が出るのです。ビタミンB6は、免疫抗体に重要な役割を果たします。B6欠乏のモルモットでは、免疫反応に関係のある胸腺(胸部のリンパ管) や脾臓が縮小したり、血液中のリンパ球が減少したりする異常が見られたという報告があります。
ビタミンB6の欠乏は、免疫能の低下をもたらすことが、この実験でも確認されています。ところが、このモルモットにB6を投与すると、およそ二週間で約80% のモルモットが正常に回復した、といいます。これをそのまま人間に当てはめることはできませんが、どうやら、B6には免疫能を高める効果はあるといえそうです。アレルギー体質が治るとはいえませんが、免疫能を正常な状態に保っていれば、アレルギー症状が出にくくなると考えられます。B6が、なぜ免疫能を左右するのかは解明されていません。一説として、核酸の一種であるプリンという物質の代謝に関係がある、といわれます。

大酒のみでもB6をしっかり摂取していれば肝臓は大丈夫

お酒好きの人がが、ビタミンB6を十分に取っていれば心配がいらない、ということになれば、これほどうれしいことはありません。
ほんとうにそうなのでしょうか?
肝臓の病気としてあまり知られていないものに、脂肪肝という病気があります。病名どおり肝臓に脂肪がたまる病気で、アルコール常飲者によく見られます。自覚症状があまりないために見過ごしがちですが、気づかずに飲酒を続けていると、やがては肝硬変になることもあるのですから、危険な病気といってよいでしょう。さて、脂肪肝とビタミンB6の関係については動物実験で確かめられています。
B6が欠乏した、非常に高濃度のタンパク質のえさを与えたネズミには、はっきりと脂肪肝が認められました。タンパク質の割合が少ない抗欠乏症のネズミには、脂肪肝は起こらない、という結果でした。
興味深いのは次のことです。一度、脂肪肝になったネズミに、跳B6を添加したえさを与えると短期間で脂肪肝が改善された、ということです。B6欠乏のままでタンパク質を減らしたえさでも、同様に、脂肪肝の改善が見られました。
ビタミンB6のことで考えると、B6を十分に補給することが脂肪肝を予防する条件のひとつであるといえます。
さらに、脂肪肝になったとしても、B6の補給でかなり回復すると考えられます。
このようにB6が効果を発揮するのは、B6に脂肪とアミノ酸の代謝を正常に保つ働きがあるからです。
ほかに、ナッツ類に含まれるコリン、あるいはそれ以外のB群のビタミンも、肝細胞の機能を正常に保つために必要です。なお、B6を取っていれば脂肪肝になる可能性はまったくない、などということではありません。
毎日多量のアルコールを飲んでいる場合には、アルコールの害に比べて、B6の効果など微々たるものです。

ビタミンB6のまとめ

作用

タンパク質や脂肪の吸収を助けます。また、 中枢神経系の働きを正常に保つ、 皮膚の健康を保つ、 吐き気をやわらげるなどもB6 の仕事です。

特徴

水溶性。長く貯蔵したり、煮込んだりすると破壊されやすくなります。
過剰分は、体外に排出されます。
腸内菌にはこのビタミンB6を合成する能力があります。

欠乏症

日常よく摂取している食品に含まれているので、特に欠乏症にかかることはありませんが痙攣発作は、B6の欠乏に関係していると言われています。

用量

B6の所要量は特に定められてはい皇せん。一般には, 成人で1 日1~ 3mg 不足しているときはその2~55 倍量が目安とされています。

ビタミンB6を豊富に含む食品

  • 鮭…2.0
  • 鶏肉…1.0
  • イワシ…1.0
  • 大豆…0.8
  • サバ…0.7
  • 牛レバー…0.7

ビタミンB6を多く含む食品