ビタミン別の効用と摂取方法など。症状別に摂取するビタミンの紹介も。

骨の健康に必要なビタミン

カルシウムのはたらきを生かすビタミンD

ちょっとしたことで骨折してしまう子供たちが現代では多く見られます。昔の子供と比べ骨が弱くなっている原因はいろいろ考えられますが、やはり直接の原因は、骨の原料であるカルシウムが不足していることでしょう。

臓器などと比べるとあまり感じないかもしれませんが、骨は生きています。成長期の子供はもちろんですが、私たちの体の中では、年齢を重ねても常に骨がつくられ同時に分解もされていて、血液中に吸収されているのです。

骨はカルシウムとリンでできています。骨の細胞がつくり出したタンパク質の筋(コラーゲン)に、血液中のカルシウムイオンとリン酸イオンが結合して沈着し、骨になります。

食事をして体内に入ったカルシウムは、胃液の酸で溶けて小腸の壁から吸収されるのですが、このときにビタミンDが無いとうまく吸収されません。

また、カルシウムとリンは、ともに歯の主成分です。骨や歯の形成には、ビタミンDのほかにもホルモンやタンパク質が重要なはたらきをしているので、カルシウム以外の栄養素もバランス良く摂ったほうが良いです。

骨粗しょう症を予防する食べもの

40歳を過ぎ更年期にさしかかった女性は、カルシウムの不足から骨が弱くなったりもろくなったりして、転倒したときに骨折をしやすくなります。これを「骨粗しょう症」といいます。こういった症状は50代くらいから始まることが多いといわれていますが、女性は、男性の何倍も骨粗しょう症が起こりやすいのです。

しかも、日本人女性は欧米人と比べても2倍近く骨粗しょう症を起こしやすいといいます。それは、日本人のカルシウムの摂取量が少ないためです。飲料水をみても、酸性の土壌で覆われている日本の水のほとんどがカルシウムの含有量が少ない軟水です。ですから、日常的にこの軟水を飲んでいる日本人の場合、欧米人よりもカルシウム不足が起こりやすいということになります。

骨粗しょう症では、まるで軽石のように骨がスカスカになり、骨密度が少なくなってしまいます。こういった現象が女性に多いのはなぜかというと、それには理由があるのです。

女性が妊娠して子供を産むために必要なエストロゲンという卵巣ホルモンは、妊娠のためだけでなく、カルシウムの腸間吸収をとても良くするはたらきがあります。ところが、更年期となってエストロゲンの分泌が減少傾向になると、カルシウムの吸収は半分以下まで減ってしまいます。さらに、外からとり入れるカルシウムの量が不足してくると、副甲状腺ホルモンのはたらきが活発になって、骨からカルシウムを溶かしだし、不足分を補おうとするので、ますます骨が弱くなってしまうのです。

骨粗しょう症を防ぐためには、やはりカルシウムを多めに摂取することです。そして、ビタミンDの摂取も大切になります。

カルシウムが多く含まれている食品には、小魚、大豆製品、乳製品、海藻などがあります。カルシウムは、中年以降に危険が高まる動脈硬化の予防にも役立ちます。

ビタミンDが含まれている食品は、干し椎茸、ナッツ類、レバー類、カツオやマグロ、イワシなどの血合いの部分、卵黄などです。

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