ビタミン別の効用と摂取方法など。症状別に摂取するビタミンの紹介も。

お酒をたくさん飲む人の肝臓をいたわるビタミン

お酒を飲み過ぎると栄養不足になる

人の体の中にお酒が入ると、アルコール分が食べものの中の栄養素を攻撃して栄養のバランスを狂わせ、栄養障害を引き起こします。しかも、それが長時間続く場合には、栄養失調につながってしまうので注意が必要です。その結果、神経性の中毒精神病、いわゆるアルコール中毒となります。そして、よく起こる病気には心筋梗塞や脳卒中があげられます。

30代・40代の女性に起こる、疲れがとれない、イライラする、よく眠れないなどといった症状で、病気がないのに何となく体調が悪い状態の不定愁訴(ふていしゅうそ)の原因のひとつは、砂糖の摂り過ぎから起こるビタミンB群の不足だと考えられていますが、30代・40代の男性に多いアルコールの飲み過ぎも、同じようにビタミンB群の欠乏症を招きます。

健康にまったく影響を与えない飲酒量は一日に一合から二合で、酒飲みの人が聞けば笑ってしまうような少量です。アルコールは、胃から急速に吸収されると血液を介して全身の臓器へと運ばれ、そのほとんどは肝臓でアルコール脱水酵素の働きによって分解され、アセトアルデヒドという有害な物質になります。これが、頭痛や嘔吐など二日酔いの原因となるのです。

アルコールが分解されるためには、ナイアシンというビタミンB群の一種が必要となりますから、普段からビタミンB群が多く含まれる食品群を意識して摂ることが大切になります。

また、低血糖も、アルコールが引き起こす恐い状態です。アルコールは分子量がとても小さいため胃から吸収されるのが速いのですが、吸収されたアルコールは血液中に一時的にぐんっと出てきて、いきなり低血糖になってしまいます。ちなみに、これは砂糖を食べた場合も同じです。血糖値が50ミリグラム以上になると強い空腹感に襲われ、精神的にイライラします。キャンディーなど手軽なもので空腹を満たすわけですが、これがお酒の場合だと、お酒の後のラーメンやお茶漬けといったものになります。これらの食事には、ビタミンやミネラルがほとんど含まれていないのです。

ビタミンB1の不足でアルコール性心筋症が起こる

お酒の影響は心臓にも及びます。飲酒の量が多くなることによって、心臓の筋肉のたんぱく合成能力が削がれます。つまり、心臓の筋肉が作り変えられにくくなり、ダメージを受けやすくなります。また、ビタミンB群、特にビタミンB1が代謝のために大量に消費されます。心臓の筋肉に不足するとけいれんを起こしやすくなり、これがアルコール性心筋症の原因となります。

お酒のつまみは低脂肪のものにする

アルコールの代謝は、砂糖やでんぷん質の食物と同じ性質です。お酒を飲んだら、その分ほかの食べものを減らすようにすればエネルギー代謝の収支は合うのですが、実際にはお酒が食欲の増進につながり、カロリーを多くとってしまうことになります。そして、脂肪のついた体になってしまうのです。

肥満防止につながるつまみというと、まず油っこいものは避けたいところです。例えば天ぷらなどは、カロリーが高いだけでなく高脂肪なので、飲酒時の肝臓に大きな負担になります。ですから、低脂肪で、できれば、高たんぱく・高ビタミンであることが理想です。野菜のほか、豆腐や納豆など大豆を使った料理がおすすめです。白身魚や鶏肉も脂肪が少ないのでよいでしょう。

休肝日をつくる

アルコールは肝臓のはたらきによって燃焼します。このはたらきはアルコールを摂取してから12時間経った頃がピークとなり、アルコールはこの時点で酢酸を経て中性脂肪となって、肝臓にたまっていきます。

一度蓄積されてしまった中性脂肪が肝臓から消失するのは、さらに12時間後です。ですから、毎日アルコールを摂取している場合、たまった脂肪が無くならないうちに次から次へと脂肪がたまっていくことになり、脂肪肝になります。これを防ぐには、お酒を飲まない日をつくって肝臓を休ませてあげなくてはなりません。肝臓のはたらきが悪いと、太るばかりか動脈硬化を引き起こしやすくもなります。

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