年別アーカイブ: 2013年

妊娠中 薬剤 服用中は ビタミン 不足 にならないように

どうして 妊娠中 薬剤 服用中は ビタミン 不足 にならないように しなければいけないのでしょうか?

妊娠中 授乳中 の女性

妊娠中 薬剤 服用中は ビタミン 不足

妊娠中 薬剤 服用中は ビタミン 不足

妊娠というと、鉄分やカルシウムばかりが関心を呼びますが、ビタミン の補給も非常に重要です。

ビタミンD が 不足 すると胎児の骨の成長に影響が出る

妊娠している時期、授乳期には、他のすべての栄養素と同様、ビタミン も必要量が増加します。
極端に所要量が増える ビタミンD は「骨のビタミン」 で、カルシウムの代謝に関係します。子どもの体の基本である骨の成長にはカルシウムを豊富に必要とする胎児期、さらに骨が急速に成長する乳児期には、大量の ビタミンD が必要となります。

鉄分を多く取るほど ビタミンC も必要

妊娠中、母体は多量の鉄分を必要とします。胎児の赤血球をつくるのに使われるからです。母体自身の血液量も増えるので、その分の鉄分も必要となります。このため、妊娠中や授乳中はふだんより多めに鉄分を取ることになります。

この鉄分の吸収に ビタミンC が必要です。鉄分を多く取るほど ビタミンC の必要量も比例して増加するため、ふだんより多めに摂取します。

妊娠中、授乳中にビタミンCを多めに取る理由は、このほかにもいくつかあります。ひとつは、妊娠していることが母体にとってはストレスの一種だからという考え方です。

ストレスに対抗するにはビタミンC を大量に必要とします。流産や早産、死産を防ぐため、あるいはお産を軽くするため、といった理由で、ビタミンC の大量摂取を勧める考え方もあります。
モルモットの実験では、妊娠中にビタミンC を欠乏させると、流産や早産、死産が起こった、というデータが確認されています。また、出産直前に ビタミンC を注射するとお産が軽くなる、というデータも確認されています。

ビタミンB6 B12 葉酸 ビタミンK の補給も十分に

所要量が特に決められていないビタミンでも、妊娠中・授乳中は多めに摂取します。特に ビタミンB12 葉酸 は、不足しないように注意します。
B12 と葉酸 が不足すると、赤血球の成熟に異常が生じます。
「不足しないように」というよりもっと積極的な意味合いから ビタミンB12 を多めに取ります。妊娠前期のつわりを軽くする働きがあるからです。

妊娠中は、アミノ酸の一種であるトリプトファンという物質の代謝がスムーズに行われなくなります。代謝異常の程度は、尿中のキサンツレン酸という物質を測定することによってわかります。

つわりがひどい人や妊娠中毒症の人の尿には、このキサンツレン酸が多量に含まれていますが、B12 の投与によって、この測定値が減少し、トリプトファンの代謝異常が改善されたという報告があります。
これにより、つわりや妊娠中毒症の症状は軽くなります。最近になって、新生児の脳内出血の一因として、ビタミンKの欠乏がクローズアップされています。
妊娠中は、緑色野菜、レバー、海草などを十分取るようにしましょう。

お腹いっぱい薬を飲んでいる

日本人は薬好きの国民といわれます。薬局には数えきれないほど多種類の薬が売られていて、体調によって自由に選ぶことができますが、薬漬けのようになっては大変です。

アスピリンの服用はビタミンCの排泄量を増やす

薬は、体内のビタミンに悪影響を及ぼします。ビタミンの吸収を阻害したり、利用しにくくしたり、あるいはビタミンの排泄量を高めたりします。

こうした状態が長期にわたって続けば、欠乏症になります。どんな薬がどのビタミンに影響するかは、おおよそわかっています。

かぜ薬や痛み止めによく使われるアスピリンは、ビタミンC の体外排泄量を高めます。アスピリンを飲むと、ふだんの 3 ~5 倍の ビタミンC が体外へ排出されてしまいます。このことは、動物実験でも確かめられていてネズミに薬物を投与して尿中のビタミンC を測定すると、投与しないネズミに比べて 3 ~ 10 倍になるという結果が出ています。また、アスピリンは、葉酸の欠乏症を起こすともいわれています。

抗生物質は ビタミンB2 を不足させる

オーレオマイシン、テラマイシン、アクロマイシンなど、化膿止めやかぜ薬としてよく使われる抗生物質は、ビタミンB2 の欠乏症状とて、舌炎、口唇炎、口内炎を起こすことがあります。

B2 以外にも、ビタミンB6K の欠乏をもたらすともいわれます。その他、抗結核剤のイソニアジド、降圧利尿剤は鉄の欠乏をもたらすことが知られています。
これらの薬を長期間服用している人は、不足する可能性があるビタミンの補給を心がけておくとよいでしょう。

ビタミンの知識

ビタミンパワー を最大限に高める 摂取法

ビタミンパワー を最大限に高める 摂取法 を紹介します。健康維持、あるいはもっと健康になるためにビタミンを取るのであれば、体内のビタミン濃度がつねに高くなるように取るのが理想です。

ビタミンパワー 摂取方法により異なる

ビタミンパワー を最大限に高める 摂取法

ビタミンパワー を最大限に高める 摂取法

健康維持、あるいはもっと健康になるためにビタミンを取るのであれば、体内のビタミン濃度がつねに高くなるように取るのが理想です。

その取り方は、ビタミンが脂溶性か水溶性かによっても異なります。
まず

は脂溶性ですから、体内に蓄えられます。一度に大量に取ったとしても、利用されなかった分は体内に残っていて、そのビタミンの血中濃度が下がると再利用されます。いわゆる「飲みだめ」が可能です。

とはいえ、いいかげんな間隔で大量に飲めばいい、ということはできません。過剰症の心配もありますから闇雲に大量に摂取すれば体の不調を招くことになります。

その点 ビタミンE は過剰症の心配はありませんが、それでも、できれば他のビタミンと同じような形で取るほうが手間がかかりません。とすれば、脂溶性のビタミンは 1 日 1 回、あるいは 2 日に 1  回の間隔で適当な量を取るようにします。

食品から取る場合でも、ビタミン剤を使う場合でも同様です。一方、ビタミンB群や ビタミンC など水溶性のビタミンは、体内に蓄積させる「飲みだめ」ができません。

ビタミンは、腸から吸収されるとき ATP (  アデノシン三リン酸 )  からエネルギーをもらって濃度の高いほうから低いほうへ運ばれます。これを能動輸送といいますが、この場合、一度に吸収される量にはかぎりがあります。

あまり一度に大量に取ると、かえって吸収率が低下してしまいます。また、吸収されて血液中に溶け込んだとしても、細胞の中に取り込まれなかった分は利用されないままに腎臓から尿中へ排泄されます。
ですから、B群や ビタミンC は、一度に大量に飲むようなことをせず、1 日 3 ~ 4 回ぐらいに分けて適量を摂取する方法が体のためになります。
1 回の量は、すべて吸収され、すべて有効に利用される量であれば、少しのむほうがよく理想的です。それに少しでも近づくためには、飽和量を参考にして1日の総摂取量を決め、それを3~4回分に分けるのがおすすめです。

飲むタイミングが重要

ビタミンを取るタイミングは、ビタミン摂取による効果を上げることができるかどうかを大きく左右します。

健康維持のためのふだんの摂取は別として、スポーツをする、徹夜仕事が重なる、力仕事をする、精神的につらい状態が続くなど、特殊な状況がある場合、その前に取るか、後に取るかは効力と深く関係します。

たとえば、スポーツをする場合にどうしたらよいか考えてみましょう。スポーツを始めると、ブドウ糖やグリコーゲンなどの炭水化物が体を働かすためのエネルギーに転換します。さらに、スポーツを続けていると、まず脂肪が、次にタンパク質がエネルギー源として代謝されます。

この過程で、

  などB群が必要です。つまり、B群の必要性が高いのは、スポーツをしている最中なのです。
ですから、スポーツの前にビタミンB群をたっぶり取って、スポーツのときには体中がビタミンB群で満たされているといった状態にすることがポイントです。

エネルギー代謝を高めるといった点では、スポーツ後にB群を取っても意味がありません。スポーツというストレスに負けないように取るビタミンCも同じこと。ストレスがかかっている最中に合成される副腎皮質ホルモンには大量のビタミンC が必要ですから、B群と同様、ビタミンCもスポーツ前に十分に取っておくことにします。
スポーツの後にも ビタミンB1ビタミンC を取るとよいのですが、この場合には、摂取の理由がスポーツ前と違います。

BビタミンB1 を取るのは、体内にたまった乳酸という疲労物質を取り除くためです。ビタミンC を取るのは、疲労を回復させるためです。

接待などで大量の洒を飲むことがわかっているときには、あらかじめ、アルコールの分解をスムーズにするニコチン酸を補給しておきます。
また、アルコールが分解される途中でできるアセトアルデヒドという有害物質を分解するのには、ビタミンC が欠かせません。
ビタミンC は、接待の席での精神的ストレスに対する対応を強める働きもするので、ニコチン酸と同様、酒の前にたっぶりと取っておくようにします。

このように、ビタミンは、それが必要とされるときに十分に体内にあることが有効利用の第一の条件です。

同じ理由で、ふだんビタミンを取るのも、夜よりは朝のほうがよいのは、日中のほうが代謝が盛んになるからです。ここで注意しなくてはならないのは、ビタミンの種類によって効きめが現れるまでの時間が違うことです。

一般に、体に蓄積のきく脂溶性ビタミンは、水溶性ビタミンよりも効きめの現れ方は早いとされています。水溶性のビタミンは、そのときに必要なだけ利用されて、それ以外は排泄されてしまい、体内に蓄積されないからです。

ただし、ビタミンC は例外です。ビタミンC は、水溶性であるのにかかわらず即効性があります。疲れのひどいとき、二日酔いのとき、スポーツ後などに ビタミンC を取れば、早く回復します。なお、脂溶性にしては効果がなかなか現れないように見えるのが ビタミンE です。ビタミンEは、他のビタミンと違い、抗酸化作用という間接的な働きを通じて体に影響を及ぼすので、ビタミンE自体の直接的な効果はわかりにくいからです。

相乗効果

ビタミンは、ひとつの食品に各種のものが含まれています。ビタミンは、食品で取るのが基本とされるのは、一度に各種のビタミンを取ることによる相乗効果が期待できるからです。ビタミン相互の相乗効果には、わかっていない点もたくさんありますが、今のところ、次のようなことがわかっています。

ビタミンA ビタミンC ビタミンE は、いっしょに取ると効力アップ

  1. ビタミンA
  2. ビタミンC
  3. ビタミンE

の 3 つは、それぞれが酸化を抑制する作用を持っているので、お互いに酸化による変質を防ぎながら働きを補い合って、単独に取る以上の力を発揮します。ビタミンA と他の関係を例にして、少しくわしく説明しましょう。

化学構造を見ると、ビタミンA には、二重結合がたくさんあります。ということは、変化しやすく、酸素と結びついて酸化しやすいことを示しています。酸化した ビタミンA は、吸収されにくくなると同時に、吸収後も効力を発揮できなくなっています。、

ところが、ビタミンEといっしょに取ると、ビタミンA は酸化しません。ビタミンA と同じように二重結合が多い ビタミンE は、ビタミンA 以上に酸素と結びつく力が強いために、ビタミンA より先に酸化されてしまい、そのおかげでビタミンA は酸化しないですみ、効果も減少しないのです。

高血圧には ビタミンE と ビタミンC で効力を発揮

高血圧や動脈硬化の予防には ビタミンE の抗酸化作用が力を発揮しますが、このとき、同時に ビタミンC を取ると、予防効果はいっそう上がります。

すでに述べたように、ビタミンC は、コラーゲンの生成を促すので、ビタミンC 摂取によって血管壁の細胞と細胞の結びつきが強くなります。つまり、血管の内壁が傷つきにくくなります。この結果、動脈硬化も起こりにくくなります。

ビタミンB群は抱合的に摂取

炭水化物、脂肪、タンパク質は、体内で分解されるときにエネルギーを出します。この過程に、B 群のすべてのビタミンが、なんらかの形で関係しています。どれかひとつが欠けても、エネルギー代謝はスムーズに行われなくなります。

ですから、ビタミンB群は、B1B2をはじめパントテン酸、ニコチン酸などをすべて同時に取る必要があります。それには、レバーや酵母、卵黄、肉類などが適しています。ビタミン剤としては、「B・コンプレックス(複合体)]
があります。

ビタミンE と ビタミンB2 で抗酸化作用が4倍になる

ビタミンE にもB3にも酸化を抑える作用がありますが、この 2 つを同時に取ると、その作用がより一層強化されます。

ビタミンEビタミンB2 を 10 対 1 の割合でいっしょに用いると、過酸化脂質生成の抑制率は約80 % にもなり、ビタミンE あるいはビタミンB2単独の抑制率を大きく上回ることも確認されています。10対1の割合を厳密に守らないまでも、ビタミンE を取るときには ビタミンB2 もいっしょに取るのがいいでしょう。

ビタミンCはビタミンPとの摂取がよい

ビタミンC の働きは、ビタミンP によって強化されることがわかっており、ビタミンP は、「ビタミンC 強化因子」とも呼ばれています。

ビタミンの知識

甘いもの が 大好きな 人の ビタミン 摂取術

甘いもの が 大好きな 人の ビタミン 摂取術 です。疲れたときには甘いものがほしくなります。糖質は、脂肪やタンパク質よりもエネルギーになりやすいので、体が要求するのですが、いつも甘いものを大量に食べているとなるといおろんな問題が起きるので注意しなければなりません。

糖質の代謝に ビタミンB1 が使われる

甘いもの が 大好きな 人の ビタミン 摂取術

甘いもの が 大好きな 人の ビタミン 摂取術

日本人の砂糖の消費量は、戦後、急カーブを描いて上昇しています。国民1人当たりの年間平均消費量を見ると、1955年と1980年を比べると2倍に急増しています。
1980年では、年間24kg摂取しているデータがありますが、これは、1日平均では 66 g です。これは、角砂糖(1 個3.5 g として) にすると 19 個分に当たるのですから、かなりの量です。

甘党の人は、無意識のうちに 1 日 100 g 程度取っている人もいます。
最近、「砂糖の取り過ぎ」がいわれ、砂糖を糖尿病や心臓病など成人病の元凶のひとつとする見方もあります。
砂糖の適正な摂取量には定説がないので、どの程度取れば害があるのかわかりませんが、甘党の人は、そうでない人に比べて ビタミンB1 が不足しやすいことは確かです。
糖質がエネルギーに転化するには ビタミンB 1が必要です。

体内に入ってくる糖質が多いほどB1の消費量は大きくなります。それを補うだけの B1 を取っていなければ、不足してしまいます。甘党の人は、 ビタミンB1 を普通の人の 1.5 倍から 2 倍ぐらいは取るように心がけたほうがよいでしょう。
ビタミンB1 を多く含む食品

糖尿病なら ビタミンB6 を摂取

糖尿病が不安ならば、レバーやイワシ、ナッツ、くるみなどによって ビタミンB6 を取るようにします。
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの異常が原因で起こる病気です。
インスリンの異常にもいろいろありますが、そのひとつがインスリンとキサンチンの結合によるインスリンの活性低下です。

キサンチン (xanthine) はプリン塩基の一種で、ほとんどの体組織や体液に見られる有機化合物です。 キサンチンは生体内でプリン化合物が分解したときに生じ、キサンチンデヒドロゲナーゼ(キサンチンオキシダーゼ)の作用により尿酸へと変えられます。

キサンチンは、トリプトファン(アミノ酸の一種) の代謝異常によってできる物質ですが、ビタミンB6 は、このトリプトファンの代謝を正常にする働きがあるのでキサンチンの生成を減らします。つまり、ビタミンB6を十分に取っていれば、トリプトファン代謝は正常に保たれるので、糖尿病を起こす原因のひとつは
取り除くことができます。

ビタミンの知識